NBAドラフト2022:今年の推しガード、ケネディ・チャンドラー

他のポジションと比較し、PGの指名候補の層が薄いと言われる今年のドラフト。

確かに、ドラフト上指名候補にPGは少ないかもしれないけれど、あくまでドラフト評価の話であって、今年のドラフト候補にも良いガードはいるよねと。

中でも、僕が推しているのはテネシー大のフレッシュマン、ケネディ・チャンドラー。

サイズこそ小さいけれど、コートを自由自在に駆け巡り、テネシー大をカンファレンストーナメント制覇に導いた正統派PGだ。



ケネディ・チャンドラー

所属:テネシー大
学年:フレッシュマン
生年月日:2002年9月16日
ポジション:PG
出身:サンライズクリスチャンアカデミー(カンザス州)
主な受賞歴:Second-team All SEC (2022)/SEC All-Freshman Team (2022)
シーズンスタッツ:30.8分13.9得点3.2リバウンド4.7アシスト0.2ブロック2.2スティール
FG46.4%/3PT38.3%/FT60.6%

身体測定結果

身長(裸足):181.6cm
身長(靴込);184.2cm
体重:78kg
ウイングスパン:196.2cm
スタンディングリーチ:247cm
垂直跳び(助走有り);105.4cm
※2022年ドラフトコンバインでの測定結果

ハイライト



※高校時代のハイライト

高校時代から世代をリードしてきた司令塔

テネシー大のフレッシュマン、ケネディ・チャンドラー。

高校時代、ESPNによる有望高校生ランキングで全米10位にランクされた世代を代表するPGだ。

2019年の夏には、ジェイレン・グリーン擁するTeam Why Notを決勝で撃破し、Nike主催のAAUリーグ、EYBLのプレーオフであるPeach Jamを制覇。

2020-2021シーズンでは、所属校のサンライズクリスチャンアカデミーを実質的な全米高校No1決定戦である招待トーナメント、GEICO Nationalsの準優勝に牽引。2021年の夏にも、U19USA代表に選出され、主力としてチームの世界制覇に貢献している。

2021-2022シーズンも、NCAAトーナメントこそ2回戦敗退に終わったが、強豪ひしめくSECのカンファレンストーナメントでテネシー大の優勝に貢献し、カンファレンストーナメントのMVPにも選出された。

チャンドラーは、裸足身長で181.6cmと、身長こそ低いが、高校・大学と全米トップレベルでチームを勝利に導いてきた"小さな巨人"である事は是非覚えておいてほしい。

ディフェンスを切り裂く電光石火のクイックネス

チャンドラーのプレーの原動力は、屈強なディフェンスをいとも容易く抜き去ってしまう、そのクイックネスだろう。

ただ速いだけではなく、スピードの緩急、左右の方向転換、ストップした状態からの加速力と全てをスムースにこなし、その身体操作性の高さはビデオゲームの様ですらある。

ドラフトコンバインでは、助走有の垂直跳びで今年のコンバイン参加者中1位の105.4cmを記録。フィニッシュスキルの多彩さもあり、身長こそ低いがリング近辺でのフィニッシュでは1.17PPG(59thパーセンタイル)と一定以上の決定力を見せる。

また、FT成功率は60.6%と低調だったが、キャッチ&シュートのシチュエーションでは、1.28PP(89thパーセンタイル)とシュート力の高さが伺える。NBAレベルでの活躍にはプルアップの精度の向上がカギになるかもしれない。

シーズン平均4.7アシストはカレッジのフロアリーダーとして十分な数字。

1対1でディフェンスを簡単に抜き去り、広い視野からチームメイトに的確なパスを供給し、彼のカレッジラストゲームとなったNCAAトーナメントの対ミシガン大戦でも19得点9アシストを記録した。

ディフェンスでもアグレッシブなプレーを見せる

司令塔としてだけでなく、ディフェンシブプレーヤーとしてもアグレッシブなプレーを見せたチャンドラー。スティール数はシーズン平均で2.2本を記録した。

裸足身長181.6cmに対し、ウイングスパンは196.2cm(身長比108%)と長く、NBAでもサイズは大きな問題にならないかもしれない。

1対1でのディフェンスでは、マッチアップを0.63PPG(70thパーセンタイル)に抑え込んでいる。

AAU、高校、カレッジと強豪チームで経験を積んできた事もあり、オンボールだけでなく、オフボールのディフェンスでも穴にならないプレーヤーである。

今年1番の推しガード

現時点で、チャンドラーのロッタリー指名を予想する声は聞かれないけれど、私的には1巡目10位以内で指名を受けても驚きは無い好ガード。

フレッシュマンにして大舞台で物怖じをしないふてぶてしさ、オフコートでの力の入っていないメガネ姿とコート上でのキレキレのプレーとのギャップ等、魅力溢れるプレーヤーだ。

得点力、ゲームメイク、ディフェンスと3拍子揃い、特にゲームメイクの点では、今ドラフト屈指の司令塔。

ポジションレス化に伴い、ウイングサイズのハンドラーも増えているが、チームを勝利に導く事の出来る正統派ガードを探すのであれば、それはチャンドラーだろう。


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