NBAドラフト2023:覚えておくべき上位指名候補

今年のドラフトが終わってから1カ月近く経つし、来年のドラフトネタを。

世間ではフランスのビクター・ウェンバンヤマの名前ばかりが出ているけれど、来年のドラフト候補生はかなりのタレント揃い。

"覚えておくべき"とか書いているけれど、結局は僕の推しの押売りなのでご容赦を。

所属は今シーズンプレーする(予定)のチームを記載しています。

今回は僕の推しばかり書くけれど、来年のドラフト候補にはまだまだ魅力的なプレーヤーが目白押しなので、是非お気に入りを探してみて下さい。


ダリク・ホワイトヘッド

所属:デューク大
学年:フレッシュマン
生年月日:2004年8月1日
ポジション:SG/SF
出身:モントバードアカデミー(フロリダ州)
主な受賞歴:Mr. Basketball USA (2022)/Naismith Prep Player of the Year (2022)/McDonald's All-American Game MVP (2022)

ハイライト

弱点の無いエリートウイングプレーヤー

モントバードアカデミー出身のウイングプレーヤー、ダリク・ホワイトヘッド。

ESPNランキングでは学年2位、実質的な全米No1チーム決定戦のGEICOナショナルズではチームを優勝に導き、個人としても主要な全米最優秀選手賞であるネイスミス賞を受賞し、実績を見れば昨季の高校No1プレーヤーだろう。

全米トップレベルの最上級生のみが召集されるオールスターゲーム、マクドナルドオールアメリカンでも、大人びたプレーを披露しMVPを受賞している。

サイズ、強靭なフィジカル、高い身体能力、時にはハンドラーまでこなすオールラウンドなスキル、コートの何処からでもリングを射抜く得点能力、オフェンスを沈黙させる堅牢なディフェンス、チームを鼓舞するリーダーシップとどれを取っても穴の無い完成されたプレーヤー。

それでいて、現時点ではまだ17歳というのだから末恐ろしい...

着実な成長を遂げてきたプレーヤーであり、昨季はアウトサイドシュート精度が劇的に向上。カレッジや、その先でも求められるスキルを身に付け、ステップアップを続けてくれる事だろう。

出身のモントバードアカデミーはベン・シモンズ、ディアンジェロ・ラッセル、RJ・バレット、ケイド・カニングハム、スコッティ・バーンズ等、多くのスター候補をNBAに輩出しており、ホワイトヘッドも彼等に続いてくれるはず。

カレッジも、これまたスター候補の名産地であるデューク大とあって、ホワイトヘッドに期待するなというのは無理な話だろう。

彼を押売りする為にこのネタを書いていると言っても過言では無い、この学年1の推しプレーヤー。

スクート・ヘンダーソン

所属:Gリーグイグナイト
生年月日:2004年2月3日
ポジション:PG
出身:カールトンJ・ケルハイスクール(テキサス州)

ハイライト

コートを切り裂くパワフルな司令塔

現時点で、ドラフト1位指名の有力候補の1人と目されているのが、このスクート・ヘンダーソンだろう。

元々は、今年の夏に高校を卒業するclass of 2022のプレーヤーだったが、学年変更で卒業を早め、そのままGリーグイグナイトに加入しプロの世界へ。

年齢上、NBAドラフトへのエントリーには2年間の猶予があった為、イグナイトと2年契約を結んだ史上初のプレーヤーでもある。

プロデビュー2戦目の対サンタクルスウォリアーズ戦では、当時17歳にしてプロ相手に31得点6リバウンド5アシストを記録。続く対ストックトンキングスでは22得点10リバウンド8アシストとトリプルダブル級のスタッツを残し、昨季は21試合に出場し、平均14.3得点4.8リバウンド4.2アシストと堂々たる活躍を見せた。

抜群のクイックネスとガードとしては屈強なフィジカルで、ディフェンスを切り裂くスコアリングガードで、ドライブからのド迫力のフィニッシュには、既にスターの風格が漂う。

昨季は3PT成功率21.6%と不安定だったアウトサイドの成長が今季のカギだろう。

Gリーグレベルでは通用する事は証明済み。今季は更に支配的なプレーへと進化が期待される。

ニック・スミスJr

所属:アーカンソー大
学年:フレッシュマン
生年月日:2004年4月18日
ポジション:SG/PG
出身:ノースリトルロックハイスクール(アーカンソー州)
主な受賞歴:McDonald's All-American (2022)/Jordan Brand Classic (2022)/Nike Hoop Summit (2022)

ハイライト

創造的でセンス溢れるコンボガード

この学年のプレーヤーの中で、最もプロ向きと評されるコンボガード、ニック・スミスJr。

昨季はオレゴン大進学のビッグマン、クレル・ウェアと共にチームをアーカンソー州大会制覇に牽引した。

全米屈指の最上級生が招待されるオールスターゲーム、ジョーダンブランドクラシックでは、27得点を記録しMVPに選出されている。

スムースなプレーから繰り出されるフィニッシュは多彩でクリエイティブ。アウトサイドシュートに加え、ドライブからのランナーやフローター系のシュートも得意とし、タフなシュートもサラッとリングに沈めてしまう。

プレーの華麗さという点では、他のプレーヤーと比較しても一線を画し、そのプレーからはセクシーさすら感じられる。

能力押しのプレーヤーでは無いが、跳躍力やクイックネスにも優れており、パワフルなダンクを叩き込む事も。

進学先はここ2年連続でNCAAトーナメントELITE8に進出しているアーカンソー大。

ディフェンスを売りにするチームで、持ち前のセンスにタフさを加え、1995年以来となるFINAL4に牽引する事が出来れば、2023年NBAドラフトでの上位指名は確固たる物になるだろう。

キャム・ウィットモア

所属:ビラノバ大
学年:フレッシュマン
生年月日:2004年7月8日
ポジション:SF/PF
出身:アーキビショップスポルディングハイスクール(メリーランド州)
主な受賞歴:McDonald's All-American (2022)/Jordan Brand Classic (2022)/Nike Hoop Summit (2022)/FIBA Americas Under-18 Championship MVP (2022)

ハイライト

フィジカルでゲームを制圧するモンスターウイング

恐らく、今夏最も評価を上げたプレーヤーがこのキャム・ウィットモアだろう。

マクドナルドオールアメリカン等のオールスターゲームで、その驚異的な身体能力から鮮烈なハイライトを残し、U18アメリカ選手権では決勝で30得点12リバウンドを叩き出し、大会MVPにも選出された。

屈強なフィジカルと爆発的な跳躍力を誇り、速攻でウィットモアがボールを持てば、ディフェンスは無力。

それでいて、アウトサイドシュートも得意とし、U18アメリカ選手権では3PT成功率45.5%を残しているのだから、厄介極まりない。アメリカの高校よりも広いFIBAルールの3PTラインで、これだけの成功率を残しているのは目を見張るべき点だ。

勢いに乗ったドライブの推進力、理不尽感はザイオン・ウィリアムソンをも彷彿とさせる。

集中した時のプレーのスケールの大きさは、この学年で間違いなくNo1のプレーヤーだろう。

進学先はBIG Eastの名門、ビラノバ大。名将ジェイ・ライトは昨季限りで勇退したが、これまで多くの堅実な戦力をNBAに輩出してきたチームだ。

一方で、ビラノバ大はチームとしてのシステムが確立されており、新入生がいきなり活躍するというケースが少ないチームでもある。

カレッジでハンドリングに磨きを掛け、フィニッシュのバリエーションを増やせば、更にアンストッパブルなプレーヤーに。

ウィットモアがここで規律やチームプレーを学び、1年目から活躍をすることが出来れば、ドラフト上位指名は現実的なモノとなるだろう。

実力派が揃い、当たり年の予感

あくまで、僕の個人的な予想だけれど、2023年のドラフト候補は実力派が揃い、当たり年になる予感。

今回書いているのは、僕が推しているプレーヤーだけれど、他にも楽しみなプレーヤーが目白押し。

"来年のドラ1はウェンバンヤマが確実"何てコメントも見たりするけれど、今シーズンの結果次第で各プレーヤーの評価は大きく上下するだろうし、現時点で来年のドラ1が確実なんてのは無理がある話。ウェンバンヤマ以外誰も候補知らないから確実とか言ってるんでしょって感じ。

今からお気に入りの候補を探し、シーズンを通して追いかけてみるというのも楽しいので、皆様も是非是非気になる子を探してみてください。



コメント

  1. とても参考になりますした。スクートヘンダーソンに注目してましたが、ホワイトヘッドも負けず劣らずかなりの有望株ですね。来年はウェンバンヤマ一択のドラフトになりそうですが、一位指名権は一つだけなので2位や3位指名権になった時の事も考えて、ドラフト戦略考えるとガードの選手ばかりになるのが気がかりですね。スパーズファンなのでもうガード要らんので、ビッグマンに有望株もっと欲しいかな〜。

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    1. ビッグマンではオレゴン大のクレル・ウェア、デューク大のデレク・ライブリー辺りがサイズと機動力を有する今っぽい子ですかね。
      現時点では、ウェンバンヤマが話題に上りますが、シーズン終了時点ではどうなっているか、まだまだ分からないかなと。
      ロマンのあるスケールの大きなプレーヤーではあると思いますが。

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