ブロニー擁するシエラキャニオン、アシュトン・ハーダウェイの活躍でユーロツアーの最終戦に勝利

レブロン・ジェームズの長男擁するカリフォルニアの強豪、シエラキャニオンスクール。

ユーロツアーを敢行したシエラキャニオンは、ロンドン、パリに続いて、ローマでStella Azzurraと対戦。

初戦、第2戦と黒星を喫したシエラキャニオンは、この試合でも序盤からStella Azzurraにリードを許すも、終盤にディフェンスの圧力を強め、60-57で勝利。

ユーロツアー最終戦を勝利で飾った。



アシュトン・ハーダウェイが21得点の活躍でチームを牽引


Stella Azzurraの巧みなチームオフェンスにより、試合開始早々に0-10のビハインドを背負ったシエラキャニオン。

劣勢のチームを牽引したのは、今季からシエラキャニオンに加入したアシュトン・ハーダウェイだった。

NBAプレーヤーを父に持つ"2世プレーヤー"としてはブロニーが有名だが、アシュトン・ハーダウェイも"ペニー"ことアンフェニー・ハーダウェイを父に持つ2世プレーヤー。(今季のシエラキャニオンには、スコッティ・ピッペンを父に持つジャスティン・ピッペン、デレク・フィッシャーを父にもつドリュー・フィッシャーも在籍。)

アシュトンはアスレティックでは無いがスムースなプレーとアウトサイドシュートを武器にするコンボフォワードで、ESPNから4つ星の評価を受けている。

この試合では3PTを中心に21得点8リバウンドを記録しチームを牽引。ピック&ロールからのアシスト等、パスセンスの高さも随所に垣間見せた。

絶対的エースは不在も粒ぞろいのチーム

近年、全米でも屈指のタレントを有してきたシエラキャニオン。

マービン・バグリー、KJ・マーティン、カシアス・スタンリー、デュエイン・ワシントン、BJ・ボストン、ザイアー・ウィリアムス等、多くの卒業生をNBAに輩出している。

昨季までの2シーズンも、世代トップレベルのコンボガード、アマリ・ベイリーが絶対的エースとして君臨してきたが、今季は確固たるエースが不在。

今回のユーロツアーでも初戦はclass of 2025のブライス・コフィールド、2戦目ではブロニー、最終戦ではアシュトンと各試合異なるスコアリングリーダーがチームを牽引した。

このツアーには帯同しなかったが、class of 2024のESPNランキングで学年2位の評価を受けるアイザイア・エロヒムもチームの中心となるだろう。

昨季の主力の多くが卒業や転校でチームを離れており、チームとしての経験不足は否めない。

シーズン開始までにどこまでチームとしての精度を高める事が出来るかが、今季のカギとなるだろう。

今回のユーロツアーはアメリカの高校とは異なるルール、異なるコートサイズ、しかもアウェーという環境で3試合をこなし、シーズンに向けて良い経験となったはず。

ブロニーの高校ラストシーズンとあって、今季のシエラキャニオンは高校バスケ史上、最もメディアの注目を集めたチームの1つとなる事が予想され、チームメイト達にとっても、相当プレッシャーとストレスの溜まるシーズンになるんだろうなぁ。


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