class of 2025のトップ3がちょっと凄い件

2025年に高校を卒業する学年、class of 2025。

タイトル通りにその学年トップ3が中々に凄いよ、というお話。

ESPNによる有望高校生ランキングで、この学年3位にランクされるクーパー・フラッグ、2位にランクされるコア・ピートの2人は、共に先日のU17W杯で15歳ながらに大会ベスト5に選出された逸材。

その2人を抑え、学年No1にランクされるキャメロン・ブーザーは、元NBAプレーヤーのカルロス・ブーザーを父に持つ2世プレーヤーだ。

クーパー・フラッグ

所属：モントバードアカデミー(フロリダ州)
学年：class of 2025
生年月日：2006年12月21日
ポジション：SF/PF
主な受賞歴：Gatorade Maine Boys Basketball Player of the Year(2022)

ハイライト

狂気の2wayプレーヤー

先日のU19W杯では、15歳ながらにUSA代表メンバーに選出され、攻守に渡る活躍でチームの大会制覇に貢献。

自身も大会ベスト5に選出されたクーパー・フラッグ。ESPNランキングでは、目下学年3位にランクされている。

スコアリングスキルは発展途上だが、パッシングに優れ、オフェンスではチームの潤滑油となれるプレーヤー。

特筆すべきはディフェンスで、U17での平均10リバウンド、2.4スティール、2.9ブロックは全てチーム首位。

どこにでも顔を出すボールへの嗅覚、常にハードなディフェンスを続け、執拗なまでにオフェンスを追い回すモーターの高さでUSAのディフェンスをリードした。

フラッグのディフェンス強度の高ささは15歳とは思えない程高く、異常とも思えるレベル。良い意味でちょっとクレイジーなプレーヤーで、僕はそこに魅力を感じている。

取り立てて大きかったり、クイックネスに優れるタイプではないが、ウイングスパンとそのタフさからガードからビッグマンまで、全てのポジションをカバーした。

攻守に渡る万能性の高さは、ユタジャズ等で活躍したアンドレイ・キリレンコに通ずるものを感じる。

今季からは全米屈指の強豪で、多くのオールラウンダーをNBAに輩出しているモントバードアカデミーに転校。スキルや既に高いバスケットボールIQに磨きが掛かる事は間違いないだろう。

コア・ピート

所属：ペリーハイスクール(アリゾナ州)
学年：class of 2025
生年月日：2007年1月20日
ポジション：SF/PF

ハイライト

パワフルでスキルフルなスコアラー

ESPNランキングでこの学年で2位にランクされるコア・ピート

父は元NFLプレーヤーのトッド・ピートで、兄のアンドラス・ピートもNFLプレーヤーとの事。

15歳ながらに屈強なフィジカルを有し、パワフルなドライブからソフトタッチのフィニッシュで得点を量産。

アウトサイドシュートは発展途上だけれど、15歳にしてフィジカルコンタクトを嫌がらず、アグレッシブにリングを狙う姿勢が魅力的。U17W杯でも、自身よりも年齢の高いプレーヤー達と対戦し、平均9.6得点を記録した。

ハンドリングやパッシングのセンスも非凡で、上級生になる頃には単なるスコアラーではなく、ハンドラーまでこなすオールラウンダーになっている期待も。

キャメロン・ブーザー

所属：クリストファーコロンバスハイスクール(フロリダ州)
学年：class of 2025
生年月日：2007年7月18日
ポジション：PF
主な受賞歴：MaxPreps National Freshman of the Year(2022)

ハイライト

完成度の高い現代的PF

元NBAオールスターのカルロス・ブーザーを父に持つ、キャメロン・ブーザー。

ESPNランキングでは、フラッグ、ピートを抑えて1位の座を掴み、双子の兄弟のケイデンも学年24位にランクされている。

今っぽいインサイドプレーヤーで、アウトサイドシュートやドライブもお手の物で勿論ペイントエリア内での支配力も。

フレッシュマンだった昨季には、チーム史上初のフロリダ州大会も達成し、その実力が高校トップクラスにある事を示した。

ブーザーの様に、下級生の時点で今っぽいスキルを備えるインサイドプレーヤーは増えてきているけれど、これ程完成度の高い子は稀有。

アウトサイドのプレーとインサイドのプレーを効果的に選択できるIQの高さも特筆物だ。

ハンドリングやパッシングを磨いていけば、今年のドラ1、パオロ・バンケロの様なタイプのプレーヤーに成長していくかも。

7月に15歳になったばかりと、この学年の中でも若いプレーヤーで、今後の成長から目が話せない。

デューク大出身のブーザーの息子で、名前がキャメロン(デュークのホームコートの名前はキャメロンインドアスタジアム)とあって、卒業後のデューク行きは確定的だろうか...？

下級生にして完成度の高い実力派

フラッグとピートはU17W杯の大会ベスト5に選出され、ブーザーもエースとしてチームを州大会制覇に貢献と、今回の3人は今季ソフォモアになるプレーヤーとしては完成度が非常に高い。

日本でも知名度の高いプレーヤーは、メディアに注目されやすいハイライトが"映える"子が多いけれど、この3人は飛び抜けて派手なタイプをする訳ではないので、その辺りがまだ日本で知られていない理由ですかね。

既に実力派の3人だが、高校でのプレーは後3シーズンも残されており、ここからどんなプレーヤーに成長していくか楽しみ。

実力派のプレーヤーが揃うclass of 2025にはこれからも注目していきたい。