カレッジ注目チーム:全米No1プレーヤー擁するケンタッキー大
近年、多くの有望新入生が入学し、NBAへと輩出しているケンタッキー大。
しかしながら2015年を最後にNCAAトーナメントFinal4からは遠ざかっている。
昨季も第2シードでNCAAトーナメントに進出しながら、初戦で第15シードのセントピーターズ大に敗退とまさかの憂き目を見た。
今季は昨季のカレッジ最優秀選手賞を総なめにしたオスカー・シブエ、司令塔のサビ―ル・ウィーラーが残留。伸び盛りの下級生、即戦力の新入生も加入し、ESPNによるプレシーズンランキングでも全米4位と高い評価を得ている。
昨季平均17.4得点に加え、全米No1の15.1リバウンドを記録し、カレッジ最優秀選手賞を総なめにしたオスカー・シブエが今季もチームに残る事が、今季のケンタッキー大の最大の強みだろう。
彼の残留により、ケンタッキー大は全米のどのチームに対してもリバウンドの制空権を握る事が出来るだろう。
また、昨季までは全く3PTシュートを打ってこなかったシブエだが、プレシーズンのバハマ遠征では3PTシュートを披露。今季はこれまで以上にプレーの幅を広げてきそうだ。
シブエと同様に、昨季チームの司令塔を務め全米3位の平均6.9アシストを記録したサビ―ル・ウィーラーも健在。
ウィーラー、シブエと内外に全米屈指の実力と高い経験値を有する上級生がチームに残り、実力・リーダーシップ共にチームを牽引してくれるだろう。
勿論、例年通りに世代屈指のフレッシュマンもケンタッキー大に加入。2人のマクドナルドオールアメリカンを含む4人がケンタッキー大の門を叩いた。
中でも僕の推しは、オークヒルアカデミー出身のウイング、クリス・リビングストン。
2019年の夏にはU16USA代表メンバーに選出され、U16アメリカ選手権制覇に貢献。
今年のNBAドラフトで指名を受けた、ジャバリ・スミス、ジェイレン・ドゥーレン、AJ・グリフィン等を抑え、堂々の大会最優秀選手に選出された。
サイズ、身体能力、スキルを兼ね備え、夏のバハマ遠征では高確率のアウトサイドシュートと、落ち着いたプレーでチームに貢献。
何でもこなすオールラウンドなスキルを有し、所謂"スイスアーミーナイフタイプ"のプレーヤーだが、エースとしてチームをリードするだけ能力もある。
気が利くプレーヤーではあるが、時にはセルフィッシュに暴れる姿も見てみたい所。
フレッシュマンでは、コンボガードのケイソン・ウォーレスも即戦力として活躍するだろう。
フレッシュマン以外で今季の躍進が期待されるのがシニアのジェイコブ・トッピン(オビ・トッピンの弟)とソフォモアのデイミオン・コリンズ。
共に身体能力に優れるコンボフォワードで、今夏のバハマ遠征では着実な成長をアピールした。
シニアというだけあって、トッピンはより完成度が高く、バハマ遠征での対チャールトン大戦では3PT5本を含む27得点6アシストの大暴れ。
コリンズも驚異的な身体能力から繰り出されるアスレティックなプレーが魅力でチームの起爆剤となれるプレーヤー。
この2人が安定した活躍をする事で、シブエの負担が軽くなり、チームとしては1段と厚みをますだろう。
今年のNCAAトーナメントでは初戦敗退の憂き目を見たが、その雪辱を果たすには十分なタレントが揃い、今季こそはケンタッキー大のNCAAトーナメント上位進出に期待したい。
コメント
コメントを投稿