NBAドラフト2023:スムースなオールラウンダー、ブランドン・ミラー

もう間もなくドラフトという事でTOP3位内での指名が有力視されるブランドン・ミラーを

カレッジでは下馬評以上の活躍を見せ、平均18.8得点8.2リバウンドを記録。

スムースなアウトサイドシュートとオールラウンドなスキル、その恵まれたサイズと身体能力でアラバマ大を牽引し、カンファレンスの最優秀選手賞受賞をはじめ、多くの個人賞を受賞。

今年のカレッジNo1フレッシュマンはミラーで間違いないだろう


ブランドン・ミラー

所属:アラバマ大
学年:フレッシュマン
生年月日:2002年11月22日
ポジション:SF
出身:ケインリッジハイスクール(テネシー州)
主な受賞歴:Consensus second-team All-American (2023)//NABC Freshman of the Year (2023)/SEC Player of the Year (2023)
シーズンスタッツ:32.7分18.8得点8.2リバウンド2.1アシスト0.9ブロック0.9スティール2.2TO/FG43.0%/3PT38.4%/FT85.9%

ハイライト

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世代屈指のオールラウンダーとしてアラバマ大へ

高校時代はESPNによる有望高校生ランキングで、学年全体9位の評価を受けたブランドン・ミラー。

高校最終学年のシーズンには平均24.1得点8.5リバウンド4.3アシストを記録し、チームをテネシー州Class AAAの州大会決勝にチームを導いた。

2021年、2022年と2年連続で州の最優秀選手に贈られるテネシー州のゲータレード賞を受賞している。

AAUではNIKEのEYBL所属チームであるBradley Beal Eliteでプレーし、アーカンソー大のニック・スミスJr等と共に、EYBLのプレーオフであるPeach Jamで決勝進出に貢献した。

世代トップレベルのオールラウンダーとして知られたミラーは、カンザス大、テネシー大、ケンタッキー大等の多くの強豪カレッジに加え、GリーグやNBLといったプロ行きも検討したとされるが、彼の父の出身校でもあるアラバマ大への入学を決めた。

スムースなアウトサイドシュートを武器にカレッジを席巻

ミラーの最大の武器はそのサイズに似つかわしくない程にスムースなアウトサイドシュートだろう。

シーズン平均で1試合平均で7.5本の3PTを放ち、成功率38.4%と十分に高確率と言える水準。

12月18日の対ゴンザガ大戦では黒星を喫したものの、ミラーは6本の3PTを沈め、36得点を叩き出した。

リング周りのフィニッシュ力に懸念も残るが、2月22日の対サウスカロライナ大戦では次々とタフショットを沈めキャリアハイの41得点を記録。華奢なフィジカルを強化すれば、アウトサイドシュート以外の決定力もまだまだ成長を見せてくれるはずだ。

カレッジトップレベルのスコアリングスキルを有するミラーだが、単なるスコアラーではない。

スムースなハンドリングを有し、器用なパススキルから平均2.1アシストを記録。

ゲームメイクを伸ばせば、セカンドハンドラーの役割もこなしていけるだろう。

8.2リバウンドに0.9スティール、0.9ブロックとディフェンス面でも一定以上の貢献が期待出来る。

でもやはりフィジカルには懸念も

一方、見た目通りにフィジカルは華奢で、対ヒューストン大戦ではフィジカルなディフェンスに苦しめられFG成功率0/8(0%)の8得点に抑え込まれた。

スキルは多彩だけれどプレーは正直なタイプなので、NBAでもスコアラーとして活躍していく為には、フィジカル強化は必須だろう。

また、2002年11月生まれのミラーは既に20歳とフレッシュマンのプレーヤーとしては年齢も高めだ。

スムースなプレーが売りな一方で、ディフェンスを一瞬で抜き去る爆発力は無く、身体能力は平凡という声もある。(とは言え、別に数字で身体能力が平凡と証明されている訳でも無く、時にはダイナミックなフィニッシュを見せているけれど)

TOP3位内での指名が有力

高校時代にAAUの試合を見た時は、ニック・スミスがスコアリングを牽引し、ミラーはバランスを取るプレーヤーという印象だったので、カレッジでここまで早くにスコアラーとして頭角を現すとは予想していなかった。

シーズンが終わった今、今年のNo1フレッシュマンという評価に疑いの余地は無く。

粗を探せば出てくるけれど、サイズ、スコアリングスキル、セカンドハンドラーとしてのポテンシャルと魅力の方が大きく上回る訳で。

フィジカルの問題も時間と共に改善されるだろうし、活躍までにはちょっと時間が掛かるかもしれないが、NBAでもスターとなれるだけのポテンシャルは秘めている事は間違いない逸材だ。



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