マクドナルドオールアメリカン2023:DJ・ワグナーの活躍でEASTが勝利

アメリカ高校バスケで最も権威のあるオールスターゲームである、マクドナルドオールアメリカン。

全米から男女各24名が選出され、EASTとWESTの各男女各2チームに別れ、世代トップレベルのプレーヤー達がその才能を披露する。

今年の男子は例年以上にNBAプレーヤーを父に持つ2世プレーヤーが多く、

ブロニー・ジェームス(父:レブロン・ジェームス)
DJ・ワグナー(父:デュワン・ワグナー/祖父:ミルト・ワグナー)
ショーン・スチュワート(父:マイケル・スチュワート)
アンドレ・ストヤコビッチ(父:ペジャ・ストヤコビッチ)
リード・シェパード(父:ジェフ・シェパード)

と、実に5人もの2世プレーヤーが選出された。

試合はアイザイア・コリア―の活躍で序盤にリードを奪ったウェストが終始優位に試合を運んだが、終盤のDJ・ワグナーの活躍により109-106でEASTが逆転勝利を飾った。


ワグナーとコリア―がMVPに選出


未来のスター候補が集まったこの試合で、序盤に主導権を握ったのはWEST。

デューク大に進学するコンボガードのジャレッド・マケインが幸先よくミッドレンジジャンパーを沈めると、この日ゲームハイの25得点を記録したUSC進学のアイザイア・コリア―がアグレッシブなオフェンスで得点を重ね、リードを築く。

そのまま終始試合を優位に運んだWESTだったが、後半に入るとケンタッキー大進学のDJ・ワグナーがアタックモードに。前半は0得点に終わったワグナーだったが3PTやスティールからの速攻で得点を重ね、後半だけで19得点を記録する猛チャージ。

第4Q残り4分を切ってカンザス大進学のエルマーコ・ジャクソンのダンクでEASTが遂に逆転をすると、そのまま試合は最後まで分からない展開に。

残り12.8秒、EAST1点リードの場面でコリア―が巧みにシューティングファールを誘い出し、FTを獲得したものの、2本ともミス。

EASTはファールゲームで獲得したFTをワグナーがキッチリ沈め、109-106。同点を狙ったマケインのディープ3PTが外れ、EASTが接戦をモノにした。

EAST、WESTからそれぞれワグナーとコリア―がMVPに選出。

ちなみに祖父、父に続いて3代連続でマクドナルドオールアメリカンに選出されたワグナーだが、これは史上初の快挙の様だ。

EASTでは、終盤にリバウンドからの得点で存在感を見せたケンタッキー大進学のアーロン・ブラッドショーが18得点8リバウンド、1対1で抜群の強さを見せたオーバーン大進学のエイデン・ホロウェイの活躍が際立っていた。

ブロニー・ジェームスも15得点の活躍

今大会で最も注目を集めたプレーヤーは、WESTのブロニー・ジェームスだろう。

父はNBAのスーパースター、レブロン・ジェームス。シーズン真っ盛りにも関わらず、レブロンも会場に現れ観客席の最前列から息子に声援を送った。

自身で得点をクリエイトするシーンこそ無かったものの、5本の3PTを沈め15得点。加えて4アシスト2スティールを記録し、攻守に持ち味を発揮した。

この日のブロニーのベストプレーは、試合時間残り1分21秒、103-105のWEST2点ビハインドの状況で決めた3PTだろう。

左サイドからドライブをしたマケインからのパスを逆サイドのコーナーで受け、この日5本目の3PTを沈め、WESTは106-105の逆転に成功した。

この試合に出場したプレーヤーは、ブロニーを除き全員高校卒業後の進路を既に決めている。

ここまで進路の情報をあまり公にしておらず、ブロニーの進路決定にも注目が集まる。


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