NBAドラフト2023:世代屈指のコンボガード、アマリ・ベイリーもNBAへ

続々と来季への去就が公表される中、UCLAのフレッシュマン、アマリ・ベイリーもNBAドラフトへのアーリーエントリーを表明。

世代屈指のコンボガードはフレッシュマンから強豪のUCLAでスターティングプレーヤーとして活躍。

特にレギュラーシーズン終了後のカンファレンストーナメント以降は一段ギアを上げた活躍を見せ、1巡目指名も期待される。



アマリ・ベイリー

所属:UCLA
学年:フレッシュマン
生年月日:2004年2月17日
ポジション:SG/PG
出身:シエラキャニオンスクール(カリフォルニア州)
主な受賞歴:Pac-12 All-Freshman Team (2023)/McDonald's All-American (2022)/California Mr. Basketball (2021)
シーズンスタッツ:26.9分11.2得点3.8リバウンド2.2アシスト0.3ブロック1.1スティール2.4TO/FG49.5%/3PT38.9%/FT69.8%

ハイライト

セレブ校のスーパースター


元NFLプレーヤーのアーロン・ベイリーを父に持つ、ニューオーリンズ生まれシカゴ育ちのアマリ・ベイリー。

高校はスコッティ・ピッペンJrやKJ・マーティン等、元NBAプレーヤーを父に持つNBA2世も在籍したカリフォルニアのセレブ校、シエラキャニオンスクールに進学。

未来のNBA候補に囲まれながら1年目から主力として活躍。2019年の夏にはU16USA代表にも選出され、チームのアメリカ選手権制覇に貢献している。

ジュニア(日本の高2)だった2020-2021シーズンにはチームの絶対的エースとなり、州のMr. Basketballにも選出された。

ESPNによる有望高校生ランキングでは学年5位の評価を受け、当然の如くMcDonald's All-AmericanやHoop Summitのメンバーにも選出された。

カンザス大、ケンタッキー大等、多くの強豪校からリクルートを受けた上、UCLAへの進学を決めている。

トーナメントシーズンにステップアップ

シーズン開幕からスターターの座を勝ち取ったベイリー。

ハイミー・ハケスjrやタイガー・キャンベルという全米屈指の上級生を擁するUCLAでは、流石にフレッシュマン(1年生)からエースと言う訳には行かなかったが、開幕3試合連続2桁得点を記録し上々のデビューを果たした。


故障により1月の7試合を欠場した事もあり、カンファレンスゲームでは好不調の波が目立ったが、レギュラーシーズン終了後のカンファレンストーナメントからステップアップ。

カンファレンストーナメントとNCAAトーナメントの計6試合では平均17得点4.8リバウンド3.6アシストとスーパースター級の数字を残した。

切れ味鋭いドライブ、アウトサイドシュートとどこからでも得点可能。特にペイントエリア内でシュートをねじ込むタフさが魅力的。

FG成功率や3PT成功率の数字はシュート自体の精度というよりも、賢いセレクションから来ている印象。その為か、FT成功率は7割に及ばない。

ハンドリングやパッシングの技術も高く、コンボガードとしてゲームメイクも可能。特にアップテンポなゲームの中で、その堅実なパスセレクションが光る。

一方で平均アシスト2.2本に対し、平均TO数は2.4本とアシストを超え、ミスの多さは課題の1つだろう。

NCAAトーナメントのSWEET16対ゴンザガ大戦では、終盤に逆転3PTを沈める勝負強さも示している。

フレッシュマンながらに上級生のスター達とのプレーに溶け込んだバスケットボールIQの高さも是非留意してほしい。

1巡目指名も予想される実力派

シーズンを通した数字は突出していないけれど、カレッジ屈指の強豪チームで残した数字である事を考えれば見た目以上に質は高く、トーナメントでステップアップした大舞台での強さも。

突出した長所は無いけれど、ハイレベルにまとまった総合力の高さやタフさは1巡目指名に十分に値するはず。

高校時代にも脚を故障していた事もあるので、まずはドラフトに向けてコンディションを整えてほしい所。

私的には1巡目20位以内辺りでの指名を予想している。


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