NBAドラフト2023:やっぱり上級生は捨てがたい

ポテンシャル買いの要素が強いNBAドラフトでは、年齢が若く、経験も浅い下級生が期待値込みで上位指名を受ける事が多いけれど、やっぱり学生スポーツの核は上級生達名な訳で。

今回は私的に推しているカレッジ上級生の注目プレーヤーを。

カレッジでのキャリアを通じ、着実な成長を見せて来た彼等は、きっとNBAの舞台にも順応し成長した姿を見せてくれるだろう

※気合次第ではちょくちょく追記をしていきたい所存です。


トレイス・ジャクソン-デイビス

所属:インディアナ大
学年:シニア
生年月日:2000年2月22日
ポジション:C/PF
出身:センターグローブハイスクール(インディアナ州)
主な受賞歴:Consensus first-team All-American (2023)/Karl Malone Award (2023)/First-team All-Big Ten (2023)
シーズンスタッツ:34.6分20.9得点10.8リバウンド4.0アシスト2.9ブロック0.8スティール2.5TO/FG58.1%/3PT0%/FT69.5%

身体測定結果

裸足身長:203.8cm
体重:109kg
ウイングスパン:215.9cm
スタンディングリーチ:269.2cm
垂直跳び(助走有):92.7cm
最高到達点:362cm

ハイライト

4年間で進化を遂げた2世プレーヤー

元NBAプレーヤーのデイル・デイビスを父に持つ、所謂2世プレーヤーのトレイス・ジャクソン-デイビス。

高い身体能力を有し、ペイントエリアを攻守で支配。視野の広さも抜群で、1試合平均4.0アシストはカレッジのインサイドプレーヤーとしては驚異的な数字だ。

プレーも魅力的だけれど、ドラフト候補として考えた時には、4年間で進化を遂げたその成長力を忘れてはいけない。

シニアとは言えど、NBAに行けば新入生。そこからキャリアを通じてどんなプレーヤーに成長していくかというのが重要な訳で。

インサイドでのリバウントやブロックショット、更にはインサイドからのゲームメイクとプレーの幅を広げたデイビスは、NBAにもアジャストし成長を続けていってくれるだろう。

ドラフトコンバインでの身体測定結果を見るとサイズ感はちょっと小さめPFだが、身体能力の高さを示した。

1巡目下位での指名を予想している。

ジェイレン・ウィルソン

所属:カンザス大
学年:ジュニア
生年月日:2000年11月4日
ポジション:SF/PF
出身:ガイヤーハイスクール(テキサス州)
主な受賞歴:Consensus first-team All-American (2023)/Julius Erving Award (2023)/Big 12 Player of the Year (2023)
シーズンスタッツ:35.4分20.1得点8.3リバウンド2.2アシスト0.5ブロック0.9スティール2.3TO/FG54.3%/3PT33.7%/FT79.9%

身体測定結果

裸足身長:196.9cm
体重:104.4kg
ウイングスパン:203.2cm
スタンディングリーチ:253.7cm
垂直跳び(助走有):88.9cm
最高到達点:341.6cm

ハイライト

カレッジNo1のウイングプレーヤー

カンザス大のエース、ジェイレン・ウィルソン。

カレッジ最優秀のSFに贈られるアービング賞に加え、カンファレンスの最優秀選手賞も受賞したカレッジを代表するウイングプレーヤーだ。

カレッジレベルで見れば、クイックネスや跳躍力に秀でるタイプでは無いが、間合いの取り方やフェイクが巧みで、得点パターンも多彩。フィジカルも強く、ここぞという場面ではインサイドでねじ込む力強さもある。

3PT成功率は並だが、FT成功率は8割近いので、シュート力にも不安は無い。パスの視野も広く、オフェンス面では高水準でまとまった上級生らしいプレーヤー。

一方で身体的な面から、NBAではスピードの速いガードをはじめ、身体能力に優れるタイプへの対応が懸念される。

また、シーズン最終戦となったNCAAトーナメントでの対アーカンソー大戦で、恵まれたサイズと身体能力を有するジョーダン・ウォルシュに抑え込まれていたのも気掛かりではある。

コンバインでの身体測定結果は優れた数字では無いものの、元々身体能力や身体的なポテンシャルを売りにしているタイプでは無いので、そこまで評価には影響しないのでは。(にしてもスタンディングリーチはちょっと小さすぎるので、ちょっと数字の信ぴょう性を怪しんでいる)

スキルの高さ、賢さのあるプレーヤーなので期待外れに終わる事は無さそうだ。1巡目下位から2巡目上位辺りでの指名を予想している。

アダム・フラグラー

所属:ベイラー大
学年:シニア
生年月日:1999年12月1日
ポジション:SF/PF
出身:ドゥルースハイスクール(ジョージア州)
主な受賞歴:First-team All-Big 12 (2023)/Second-team All-Big 12 (2022)
シーズンスタッツ:33.7分15.6得点2.4リバウンド4.6アシスト0.1ブロック1.2スティール1.7TO/FG42.6%/3PT40.0%/FT79.0%

身体測定結果

裸足身長:185.4cm
体重:87kg
ウイングスパン:194.4cm
スタンディングリーチ:246.4cm
垂直跳び(助走有):91.4cm
最高到達点:337.8cm

ハイライト

全米制覇にも貢献したコンボガード

ベイラー大のコンボガード、アダム・フラグラー。

その高い得点能力で2021年の全米制覇にもベンチから大きく貢献した。

切れ味鋭いファーストステップから繰り出されるドライブ、高確率のアウトサイドを武器にどこからでも得点を上げる頼もしいスコアリングガード。

今季はハンドラーとしてのプレーにも磨きが掛かり、平均アシスト数は昨季の3.0本から4.6本に大幅アップ。それでいて平均TO数は1.7本と昨季から据え置きのまま。

ベイラーのガードなので、ディフェンスでも勿論鍛え上げられており、攻守にタフ。

サイズ感はPGなので、、ポジションに厚みを増す為に2巡目でPGを探しているチームであれば安心感があるのピックかもしれない。

リース・ビークマン

所属:バージニア大
学年:ジュニア
生年月日:2001年10月8日
ポジション:PG/SG
出身:スコットランドビルマグネットハイスクール(ルイジアナ州)
主な受賞歴:ACC Defensive Player of the Year (2023)/Third-team All-ACC (2023
シーズンスタッツ:32.7分9.5得点3.0リバウンド5.3アシスト0.5ブロック1.8スティール1.6TO/FG40.5%/3PT35.1%/FT79.3%

身体測定結果

裸足身長:186.7cm
体重:86.5kg
ウイングスパン:200.7cm
スタンディングリーチ:255.3cm
垂直跳び(助走有):96.5cm
最高到達点:351.8cm

ハイライト

カレッジ屈指のディフェンシブガード

全米屈指のディフェンシブチームであるバージニア大のガード、リース・ビークマン。

ACCの最優秀ディフェンス選手賞を受賞し、そのディフェンスはカレッジ屈指。その読みの良さとスピードで平均1.8本のスティールを稼ぎ出した。

オフェンスでは堅実なフロアリーダーとして平均5.3アシストを記録。TO数は1.6本と少なく、アシスト/TO比の3.36はNCAAディビジョン1全体で2位とハンドラーとしても信頼の置けるプレーヤーだ。

スコアリングスキルに優れるタイプでは無いが、一歩一歩グングン加速するドライブは力強く、アウトサイドシュート精度が上がれば得点でも期待が出来る。

身長こそPGとして平凡な水準だが、ウイングスパンが長く、スタンディングリーチもSG級。

跳躍力に優れ、スプリントの数字もコンバインの体力測定参加者の中で3位タイと、身体能力の高さを示した。

NBAでも複数のポジションをカバーする優れたディフェンシブガードになってくれそうだ。

ドラフトに残り、2巡目で指名されれば思わぬコスパの良い指名になりそうな香りがする。


コメント

  1. 身体やスキルが4年間である程度完成しちゃうので、NBA入ってから適応するのに苦労しそう、伸び代が少ない、成長曲線が緩やか等、貴重なドラフト指名権を使って良いものがどうか悩んじゃうのかな?

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    1. フレッシュマンでいきなり活躍をしちゃう怪物達がドラフトで高い指名を受けるのは分かりますが、上級生だから伸び代が少ない、下級生だから伸び代が大きいとは限らないかなと。
      カレッジ入学後に適応し、活躍した実績というのもプラスかなと思います。

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