NCAAトーナメント2023:UCONNが5度目の全米王者に

今シーズンの男子カレッジバスケットボールも遂に最後の1試合に。

2023年の全米王者の座をかけて、コネチカット大(UCONN)とサンディエゴステイト大が対戦。

下馬評ではUCONNが有利とされたが、序盤サンディエゴステイト大が続けざまにアウトサイドシュートを決めリード。

しかし、UCONNが直ぐに立て直しリードを奪うと、逆転を許すことなくチーム史上5度目の全米王者に輝いた。

この試合でも17得点10リバウンドとダブルダブルの活躍を見せたUCONNのビッグマン、アダマ・サノゴがFINAL4の最優秀選手に選出されている。


UCONNが盤石の強さで5度目の全米制覇を達成


序盤リードを奪ったのはサンディエゴステイト大。

ラモント・バトラー、ダリオン・トラメルが連続で3PTを沈め、6-2とリードを奪う。

絶対有利と見られたUCONNはそのプレッシャーからか、ミスが目立つ立ち上がり。

しかし、オフィシャルTO明けから、UCONNは落ち着きを取り戻し、強固なディフェンスでサンディエゴステイト大をシャットアウト。

10分以上に渡り、サンディエゴステイト大に1本のFGも許さず、前半を36-24のUCONN12点リードで終える。

終盤に入り、サンディエゴステイト大が5点差に詰め寄る場面も見られたが、UCONNはすかさずジョーダン・ホーキンスが3PTを沈め、ピシャリと流れを止める。

勝負所で盤石の強さを見せたUCONNが76-59の快勝。

今大会6試合全てに2桁点差以上で勝利する絶対的な強さでチーム史上5度目の全米制覇を達成した。。

UCONNが初の全米制覇を達成した1999年以降、UCONNより多くの回数全米制覇を達成したチームは無く、近年で最も成功しているチームと言っても過言では無いだろう。

アダマ・サノゴがFINAL4のMOPに


FINAL4のMOP(Most Outstanding Player=最優秀選手)には、2試合で平均19得点10リバウンドを決めたアダマ・サノゴが選出。

大会を通じて安定した活躍を見せチームを支えたサノゴはイスラム教徒とあって、大会期間はラマダン(断食)中。

1日の決められた時間中は水も飲めない過酷な状況の中でプレーしていたと思うと、今大会のパフォーマンスは驚嘆に値する。

UCONNのバックアップセンターには優れたショットブロッカーのドノバン・クリンガンがおり、サノゴのプレータイムが1試合25分前後に抑えられ、過度に負担が掛からなかった事も大きかっただろう。

サノゴを中心に爆発力のあるシューターのホーキンス、ディフェンスとパスセンスに優れるウルトラチームプレーヤーのアンドレ・ジャクソンと充実のタレント陣が脇を固めたUCONN。

ベンチ層も厚く、誰が出ても強固なディフェンスを維持し、どこからでも得点の出来る抜群のチーム力と今大会を制した。


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