NBAドラフト2023:創造性溢れるスコアラー、キヨンテ・ジョージもNBAドラフトへ。

今回のドラフトネタはベイラー大のフレッシュマン、キヨンテ・ジョージを。

センスとスキル溢れるプレーで、高校の下級生の頃から気になっていた子。

高校ラストシーズンは肉感のある体型だったけれど、カレッジではフィジカルを仕上げ、切れ味鋭いプレーを披露してくれた。



キヨンテ・ジョージ

所属:ベイラー大
学年:フレッシュマン
生年月日:2003年11月8日
ポジション:SG/PG
出身:IMGアカデミー(フロリダ州)
主な受賞歴:Big 12 Freshman of the Year (2023)/Big 12 All-Newcomer Team (2023)/Second-team All-Big 12 (2023)
シーズンスタッツ:28.6分15.3得点4.2リバウンド2.8アシスト0.2ブロック1.1スティール2.79O/FG37.6%/3PT33.8%/FT79.3%

ハイライト

3x3W杯でMVPも受賞

テキサス州出身のコンボガード、キヨンテ・ジョージ。

高校では下級生の頃からクラフティなステップワークを有し、世代を代表するプレーヤーの1人として注目を集めて来た。

最上級生となるシーズンの夏には、グレイディ・ディックやカイル・フィリポウスキー等と共に3x3のU18USA代表に選出され、世界制覇を達成。個人としても大会MVPを受賞している。

高校ラストシーズンはフロリダの強豪、IMGアカデミーでプレー。

ジェラス・ウォーカー、ジェット・ハワード等、スーパースター揃いのチームの中でもエースとして活躍。NIBCでの10試合でカンファレンス2位となる平均16.9得点を記録した。

当然、マクドナルドオールアメリカンにも選出。多くの強豪カレッジからもリクルートを受けた中、地元テキサス州の強豪ベイラー大に進学した。

高いスキルでオフェンスを牽引

ベイラー大に進学したジョージは開幕から主力として活躍。

高校時代と比較し身体が絞れた為か、そのセンス溢れるプレーに切れ味が加わった。

好不調の波はあったものの、12試合で20得点以上を記録。2/13の対ウェストバージニア戦では32得点を叩き出し、爆発力の高さを見せた。

一度波に乗るとどんなタフショットでも決めてしまう決定力があり、屈強なフィジカルからフィジカルコンタクトも恐れずタフショットを沈めて来た。

またスコアリングだけでなく、ゲームメイクにもセンスが光り、シーズン中7試合で5アシスト以上を記録している。

高いスコアリング能力と広い視野を有するがスキルの高さ故か、プレーのセレクションには難も有り、37.6%のFG成功率、平均2.9本のTO数は気になる所。

即戦力とは言え、フレッシュマンなのでプレーのセレクションは経験が埋めてくれるだろう。FT成功率は8割近く、シュート自体の精度の高さには不安は無し。

一方、2月25日の対テキサス大戦で足首を故障し、シーズン終盤に失速気味になってしまったのはちょっと残念だった点だろうか。

ロッタリー指名が予想される実力派

観客をあっと言わせるセンスとディフェンスを削るフィジカルの強さを兼備する実力派コンボガード。

スコアリングスキルだけでなく、ゲームメイクに非凡なセンスを見せ、単なるスコアラ-以上の将来性を感じさせる。

個人的には"現代風なエリック・ゴードン"がイメージに近いかなと。

強豪のベイラー大で即戦力として活躍した実績と、現代風でオールラウンドなオフェンススキルを考えれば、1巡目ロッタリー以内での指名が予想される。

ボールを持たせてなんぼなタイプのプレーヤーだと思うので、出来るだけ多くの裁量をくれるチームに行ってくれると良いなと。

カレッジまではバリバリのスター系だったけれど、NBAではいぶし銀のロールプレーヤーとして長いキャリアを歩んでいきそうな気がしている。


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