テーブス流河がNCAAディビジョン1のボストンカレッジにコミット

日本バスケットボール界にとっても嬉しいニュースが。

ボストンのニューマンスクールでプレーするテーブス流河君がボストンカレッジにコミット。

ボストンカレッジはデューク大、ノースカロライナ大(UNC)といった日本でも知名度の高い強豪校がひしめくACC(Atlantic Coast Conference)に在籍しており、カレッジでは、テーブス君がNBA候補生達と対戦する姿が見られるだろう。

ちなみに、テーブス君はclass of 2024(2024年に高校卒業予定)なので、カレッジへの進学は来年の見込。



多数のD1校からのオファーを獲得


渡米当初は兄もプレーしていたノースフィールドマウントハーモンスクールでプレーしていたテーブス君だが、コーチの退任に伴い、昨季からはニューマンスクールでプレーし、AAUではアンダーアーマー主催のリーグに所属するミドルセックスマジックに在籍。

その活躍により、高校生プレーヤーのランキングサイト大手の1つ、247Sportsからの評価ではPGとして同学年の全米26位と高い評価を得ている。

また、カレッジのリクルート情報などを扱うサイト、Verbal Commitsによれば、今回コミットしたボストンカレッジ以外でもロードアイランド大、ロヨラ大シカゴ等、合計10校からオファーを受けていたとされる。

現在は同学年のPGで全米26位という評価だが、来るシーズンの活躍次第では、その評価は更に上がりそうだ。

強豪ACCに所属するボストンカレッジ

テーブス君がコミットしたボストンカレッジは、全米屈指の強豪カンファレンス(所謂メジャーカンファレンス)の1つACCに在籍。

昨シーズンはシーズン16勝17敗、カンファレンス成績9勝11敗で15チーム中10位。2009年を最後にNCAAトーナメントからは遠ざかっており、ACC内では強豪と呼べないが、ジャレッド・ダドリー、レジ―・ジャクソン等をNBAに輩出。近年では、2018年にジェローム・ロビンソンが1巡目13位という高順位でNBA入りを果たしている。

指揮を執るのは今季で3季目を迎えるアール・グラント。

2季目の昨シーズンは16勝17敗とシーズン成績を5割目前まで引き上げ、今季は勝ち越しが期待される。

そもそもACCってどんぐらい凄いの?

さてさて、"ACCにコミットなんて凄い!!"とばかり書いているけれど、そもそもACCがどれだけ凄いカンファレンスかという事は、普段カレッジを見ない方にはさっぱりでしょう。

マイケル・ジョーダンの出身校であり2017年にNCAAトーナメントを制したUNC。近年多くのNBAプレーヤーを輩出する"NBA予備校"のデューク大。カレッジ屈指の堅牢なディフェンスで2019年にNCAAトーナメントを制したバージニア大。今年のNCAAトーナメントでFinal4に進出したマイアミ大と競技レベル、タレント共に全米屈指のチームがACCに所属。

また、2022年のNBAドラフトだけで、実に7人ものACC所属プレーヤーがドラフト指名を受けている。2022年にNBAの新人王を獲得したパオロ・バンケロ、2021年の新人王のスコッティ・バーンズ、2017年の新人王マルコム・ブログドンは揃ってACCの出身であり、質、量共に素晴らしいタレントがACCに集まっている。(NBA入りやNBAでの活躍だけが成功の指標では無いと重々承知をしているけれど)

昨今、これまでと比較し、日本人プレーヤーのNCAAディビジョン1入りが増加の傾向にあるが、メジャーカンファレンスのACCに所属するボストンカレッジへの進学は素晴らしい快挙。

日本人プレーヤーでもアメリカの高いレベルで活躍出来る事を証明し続けているテーブス君の今後の活躍に注目していきたい。


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