2023-2024:今季気になるカレッジプレーヤー【ウイング編】

前回のハンドラー編に続いてウイング編を。

現代バスケのオールラウンダー化のトレンドに伴い、ウイングプレーヤーには攻守に渡り万能性が求められる傾向に。

例の如く後に追記していくスタイルで行きますが、11月6日の開幕前にビッグマン編までを書き終えたいなと。


ジャスティン・エドワーズ

氏名(英語表記):Justin Edwards
所属:ケンタッキー大
学年:フレッシュマン
生年月日:2003年12月16日
ポジション:SG/SF
身長:203.2cm
出身:イムホテップインスティテュートチャーターハイスクール(ペンシルベニア州)
主な受賞歴:Mr. Pennsylvania Basketball (2023)

ハイライト

オールラウンドなスキルを揃えるエリートウイング

毎年NBAに選手を送り込む"NBA予備校"であるケンタッキー大のフレッシュマン、ジャスティン・エドワーズ。

ESPNから学年3位と高い評価を得たオールラウンドプレーヤーだ。

ウイングとして身長、身体能力、スムースなハンドリング、柔らかなシュートタッチ、的確なパススキルと全てを高水準で備えるエリートウイング。

ディフェンスにおいてもそのフィジカルツールと高いバスケットボールIQで、対人ディフェンスにもチームディフェンスにも優れる。

シーズン開幕前時点での期待値も高く、強豪カンファレンスの1つであるSECにおいて、プレシーズンのカンファレンス1stチームにも選出されている。

プレーの端々から"まだまだ出来る"という余裕が感じられ、底知れぬポテンシャルを秘める大物だ。

ハリソン・イングラム

氏名(英語表記):Harrison Ingram
所属:ノースカロライナ大
学年:ジュニア
生年月日:2002年11月27日
ポジション:SG/SF
身長:200.7cm
出身:セントマークススクール(テキサス州)
主な受賞歴:Pac-12 Freshman of the Year (2022)

ハイライト

ハンドラーまでこなす万能ウイング

今季スタンフォード大からノースカロライナ大に転校したウイングプレーヤー、ハリソン・イングラム。

2022年にはPAC-12の最優秀フレッシュマン賞を受賞し、昨季は平均10.5得点5.8リバウンド3.7アシストを記録。ウイングながらハンドラーまでこなす器用さを見せる。

今季から加入したノースカロライナ大は全米屈指のガード陣を有するが、その分インサイドが手薄。イングラムにはこれまで以上にインサイドの寄りの活躍が期待される。

また、昨季はFG成功率40.8%、3PT成功率31.9%、FT成功率59.8%とシューティングに課題も。NBAプレーヤー時代、優れたシューターとして活躍したヒューバート・デイビスHCの下、シューティングが向上すれば、チーム・個人共に飛躍のシーズンを迎える事が出来るだろう。

ジャスティン・ムーア

氏名(英語表記):Justin Moore
所属:ビラノバ大
学年:既卒
生年月日:2000年4月12日
ポジション:SG/SF
身長:195.6cm
出身:デマーサカソリックハイスクール(メリーランド州)
主な受賞歴:Second-team All-Big East (2022)

ハイライト

大怪我からカムバックを果たした不屈のプレーヤー

ビラノバ大のウイングプレーヤー、ジャスティン・ムーア。名将ジェイ・ライトが退任し、昨季からは後任のカイル・ネプチューンが指揮を執るビラノバ大だが、ムーアはライトの指導の下3シーズンを過ごしている。

2022年のビラノバ大Final4進出に貢献したムーアだったが、Final4を決めた対ヒューストン大戦の終盤、ムーアは右脚のアキレス腱を断裂する大怪我を負いコートを後にした。

その負傷により昨季も開幕に出遅れ、13試合の出場に留まったが、平均13.5得点とカムバックを見せた。今季はプレシーズンのジェリー・ウェスト賞注目選手に選出され、カレッジ屈指のウイングプレーヤーとして高い評価を得ている。

ライトの指導を受けたプレーヤーだけにゴリゴリにペイントエリアを攻めるアグレッシブなオフェンスと、器用なパッシング、堅実なディフェンスとウイングプレーヤーとして高い完成度を誇る。

昨季はNCAAトーナメント出場を逃したビラノバ大だが、ムーアの活躍によってネプチューンHC時代では初となるNCAAトーナメント進出を期待したい。

マッケンジー・エンバコ

氏名(英語表記):Mackenzie Mgbako
所属:インディアナ大
学年:フレッシュマン
生年月日:2004年11月18日
ポジション:SF/PF
身長:203.2cm
出身:ロゼルカソリックハイスクール(ニュージャージー州)

ハイライト

シャープな大型シューター

デューク大へのコミットを撤回し、インディアナ大に進学したマッケンジー・エンバコ。

ウイングとしては恵まれたサイズとシャープなシューティングストロークを有するウイングプレーヤーで、世界中の優秀なプレーヤーが集まるHoop Summitではゲームハイの22得点を記録した。

最大の売りはアウトサイドシュートだけれど、身体能力も高水準。ハンドリングやフィジカルが向上すれば、スコアラーとして更にスケールアップするだろう。

現時点で高い評価を得ながらも、伸びしろも大きなプレーヤーではあるが、開幕前を前にしてファーストフード店で悪態を付き逮捕されてしまうというお騒がせも...

ここから切り替えてシーズンでは良いプレーを見せてくれる事を期待。

コーエン・カー

氏名(英語表記):Coen Carr
所属:MSU
学年:フレッシュマン
生年月日:2004年10月26日
ポジション:SF/PF
身長:195.6cm
出身:レガシーアーリークリスチャンカレッジハイスクール(サウスカロライナ州)

ハイライト

カレッジ屈指のフィジカルお化け

MSUのフレッシュマン、コーエン・カー。

2022年には3X3のUSA代表に選出されU18W杯に出場。カレッジ最優秀SFに贈られるジュリアス・アービング賞のプレシーズン注目選手リストにも選出されている。

最大の売りは驚異的な身体能力。MSUのプレシーズンでも速攻やドライブからパワフルなダンクを叩き込み、既にその身体能力の高さはカレッジでも屈指との評判を得ている。

今季のMSUは選手層が厚く、カーが飛び抜けたスタッツを残す事は考え難いが、数字より記憶に残る選手として大きなインパクトを残してくれるだろう。

将来的にはMSU出身であるマイルス・ブリッジスの様なプレーヤーになれるかもしれない。

ケビン・マッカラーJr

氏名(英語表記):Kevin McCullar Jr.
所属:カンザス大
学年:シニア
生年月日:2001年3月15日
ポジション:SF/SG
身長:200.7cm
出身:カレンワグナーハイスクール(テキサス州)
主な受賞歴:Big 12 All-Defensive Team (2023)/Third-team All-Big 12 (2023)

ハイライト

攻守に秀でる2wayウイング

テキサステック大から転校し、カンザス大で2シーズン目を迎えるウイング、ケビン・マッカラーJr。

ディフェンスに定評のあるテキサステック大出身者らしく、昨季は平均2.0スティールを記録しカンファレンスのディフェンシブチームに選出されている。

決して大きなプレーヤーでは無いがリバウンドにも意欲的で、ウイングとしては優秀な7.0リバウンドを記録した。

自身で得点をクリエイトするタイプでは無いが、バスケットボールIQが高く、チームオフェンスの中でタイミング良くスペースに飛び込み、イージーな得点を取る事が出来る。

ドライブの切れ味も悪くないので、今季は昨季成功率29.6%に終わった3PTシュートに磨きを掛けたい。

今季カンザス大に加入したカレッジ屈指のビッグマン、ハンター・ディキンソンにディフェンスを集中させないためにも、マッカラー等ウイング陣のアウトサイドからの援護が期待される。

ディフェンスでは既にカレッジ屈指のレベルにある事を証明しており、得点力を示す事で評価は更に上がるだろう。


コメント

  1. いつも楽しく拝見させていただいております。
    毎回クオリティの高い記事を投稿されていて、毎年推しのプレーヤーを見つける術の一つとさせていただいてます。
    一点お願いしたいのですが、選手を紹介する際にアルファベット表記での選手名の紹介も添えていただけるととても助かります。
    ご一考いただけますと幸いです。

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    1. コメントありがとうございます。
      取り急ぎこちらの投稿のプレーヤーに選手名のアルファベット表記を追記してみたので、ご確認頂けますと幸いです。

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