今年もモントバードアカデミーが強すぎるという話

アメリカ男子高校バスケ界きっての強豪、モントバードアカデミー。

フロリダ州の私立校で、全米大会の無いアメリカ高校バスケにおける実質的な全米王者決定戦であるGEICOナショナルズを過去10年で5回も制覇。

OBにはディアンジェロ・ラッセル、ベン・シモンズ、RJ・バレット、ケイド・カニングハム、スコッティ・バーンズとNBAのスター候補がズラリ。近年のアメリカ高校バスケにおける"最強のチーム"と言って過言では無いだろう。

今季のモントバードアカデミーの主力6人は、いずれも高校最上級生のclass of 2024で学年TOP50にランクされるプレーヤー。

例年以上のタレントが揃い、シーズン開幕早々から反則的な強さを見せている。


まずは今季のモントバードアカデミーの主力メンバーから。※身長はチームの公式サイトの身長を記載。

クーパー・フラッグ

氏名(英語表記):Cooper Flagg
学年:class of 2024
生年月日:2006年12月21日
ESPNランキング:1位
進学予定:デューク大
ポジション:SF
身長:205.7cm
プレースタイル
・セカンドハンドラー
・スラッシャー
・キャッチ&シューター
・ポストスコアラー
・トランジションフィニッシャー
・ロックダウンディフェンダー
・ヘルプショットブロッカー

エイサ・ニューエル

氏名(英語表記):Asa Newell
学年:class of 2024
生年月日:2005年10月5日
ESPNランキング:11位
進学予定:ジョージア大
ポジション:PF
身長:208.3cm
プレースタイル
・ポストスコアラー
・リムランナー
・トランジションフィニッシャー
・ヘルプショットブロッカー

リアム・マクニ―リー

氏名(英語表記):Liam McNeeley
学年:class of 2024
生年月日:2005年10月10日
ESPNランキング:13位
進学予定:インディアナ大
ポジション:SF
身長:203.2cm
プレースタイル
・キャッチ&シューター
・3レベルスコアラー

デリク・クイーン

氏名(英語表記):Derik Queen
学年:class of 2024
生年月日:2004年12月27日
ESPNランキング:15位
ポジション:C
身長:208.3cm
プレースタイル
・ポストスコアラー
・ポストパサー

ロバート・ライトⅢ

氏名(英語表記):Robert Wright III
学年:class of 2024
ESPNランキング:37位
進学予定:ベイラー大
ポジション:PG
身長:185.4cm
プレースタイル
・ハンドラー
・スピードスター
・スラッシャー

カーティス・ギブンズ

氏名(英語表記):Curtis Givens
学年:class of 2024
ESPNランキング:48位
進学予定:LSU
ポジション:PG/SG
身長:190.5cm
プレースタイル
・ハンドラー
・スラッシャー
・キャッチ&シューター

主力6人が揃って全米TOP50

今季のモントバードアカデミーの主力は上記の6人。

全米屈指のオールラウンダーであるクーパー・フラッグを中心に、高校生しては万能なスキルセットと得意とする分野では高校生レベルでは収まらない実力を有するプレーヤーが周囲を固める。

ビッグマンとは思えない程の機動力と跳躍力を誇りディフェンスや速攻で存在を見せるエイサ・ニューエル、高校屈指のシューターでどこからでも容易くリングを射抜くスコアラーのリアム・マクニ―リー、巧みなフットワークとパススキルでペイントを支配するデリク・クイーン、抜群のクイックネスと度胸満点のプレーでチームをリードするロバート・ライトⅢ、堅実なゲームメイクと高い得点能力を有するカーティス・ギブンズと他チームであれば絶対的なエースに君臨していたであろうプレーヤーばかりだ。

ESPNランキング1位のフラッグを筆頭に、主力の6人全員が今年の高校最上級生であるclass of 2024の中で学年TOP50に入る評価を得ている。

主力6人の内4人が2m超えとカレッジチーム顔負けのサイズがあり、ビッグマン達も速攻でフロアの先頭を走り、ディフェンスではヘルプからブロックに跳ぶ機動力と跳躍力を備え、固いディフェンスからアップテンポでアンセルフィッシュなチームバスケを展開。

また、モントバードアカデミーは転校での加入も多いチームで、例年主力には複数の転校生が入るが、今季の主力はロバート・ライトⅢを除き、昨季以前からモントバードアカデミーでプレーしてきたプレーヤーで、チームとしての積み重ねも今季のチームの強みだろう。

下馬評も高く、ESPNによるランキングでは全米1位の評価を獲得。

シーズン開幕戦では、同ランキングで全米11位の評価を受けたユタ州のワサッチアカデミーを35点差で一蹴。

ここまでシーズン4試合を大会、4勝0敗。4試合全てを29点差以上で勝利と下馬評に違わぬ強さを見せつけている。

モントバードアカデミーは、RJ・バレット等を擁した2017-2018シーズンに35勝0敗でシーズン無敗のままGEICOナショナルズ優勝を達成。

ケイド・カニングハム、スコッティ・バーンズ等を擁した2019-2020シーズンにも、新型コロナでシーズンが中止となるまでシーズン無敗を維持していた。

今季のチームも上記のチームに劣らぬサイズや選手層を有し、高校バスケ史にその名を残すチームになるかもしれない。


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