富永啓生の活躍でネブラスカ大が名門インディアナ大を撃破

男子日本バスケットボール界の期待の星、富永啓生。

アメリカのNCAAディビジョン1の強豪カンファレンスであるBig Tenに所属するネブラスカ大でプレーする富永君が、新年早々活躍を見せた。

ネブラスカ大はホームで同カンファレンスに所属する名門校、インディアナ大と対戦。

インディアナ大は過去に5度の全米制覇を達成し、今季もクレル・ウェア、マリク・レヌー、マッケンジー・エンバコと複数のNBA候補生を擁している。

富永君はゲームハイ且つ自身のシーズンハイとなる28得点を叩き出し、ネブラスカ大を牽引。その活躍でネブラスカ大が86-70でインディアナ大を撃破した。

ネブラスカ大がインディアナ大に勝利したのは2019年1月以来の快挙だ。


シーズンハイの28得点を記録



昨季終了後、NBAドラフトへのアーリーエントリーを表明し、ドラフトプロセスを経験した後にカレッジへの残留を決めた富永啓生。

今シーズンの開幕前にはBig Tenのオールカンファレンスチームの有力プレーヤーTOP10の1人も選出され、高い期待を背負ってのシーズンだったが、ここまで平均12.7得点、3PT成功率は33.3%と対戦相手から厳しいマークを受ける中、昨季からスタッツを伸ばせずにいた。

この試合でも前半は3PTが不調な中、FTと2点を積み重ね前半だけで10得点を獲得。後半残り10分を切ってから3PTが当たり始めると、5分間の間で16得点。試合を通してゲームハイ且つシーズンハイの28得点を記録し、ネブラスカ大を勝利に導いた。

3PT この試合、4本の3PTを沈めたが、4本以上の3PTを成功したのは今シーズン初(昨季は8回)。

ここまで最大の武器である3PTに中々当たりの来なかった富永君だったが、この試合で活躍を機に波に乗る事を期待したい。

また、特筆すべきは3PTだけに頼らないスコアリングスキルだろう。

この試合でもドライブからのフローター、ミッドレンジジャンパー、カッティングからのレイアップと2点シュートを5/5の100%の成功率で積み重ねた。

対戦相手から3PTを警戒される中、ファールを引き出すスキルも向上。FT獲得数は昨季の1.7本から3.3本と約2倍に伸びており、単なるシューターからスコアラーへの進化が見て取れる。

キャリア初のNCAAトーナメントも視野に

ネブラスカ大はこの試合の勝利でシーズン成績12勝2敗。カンファレンスゲームでの成績を2勝1敗とした。

年明けから本格的にカンファレンスゲームに突入し、ネブラスカ大はBig Tenに所属する強豪チームとの対戦が続く。

カンファレンスゲームからカンファレンストーナメントと続き、ここでの成績次第でNCAAトーナメントへの出場権が獲得できる。

ここまでは好成績を残して来たネブラスカ大だが、2014年以来のNCAAトーナメント出場を達成する為にここからが正念場だ。

2019年以降、Big Tenからは8~9校がNCAAトーナメントに出場している。

ネブラスカ大もNCAAトーナメント出場を果たす為に、まずはカンファンレンス8位以内でカンファレンスゲームを終えたい所だ。

この先ネブラスカ大はAPランキング全米21位のウィスコンシン大、同1位のパデュー大と強豪との対戦が続く。

ウィスコンシン大には昨季も富永君の22得点の活躍で勝利を収めている。昨季終盤に見せた様に富永君が好調を維持できれば、全米上位校相手にも互角の戦いが出来るだろう。

2014年以来のNCAAトーナメント出場に向け、エースである富永君の活躍を期待したい。


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