全米2連覇を支えたドノバン・クリンガンがNBAドラフトへ

 コネチカット大のソフォモアビッグマン、ドノバン・クリンガン。

昨季はエースであるアダマ・サノゴのバックアップとしてベンチからチームの全米制覇に貢献。

今季はチームの大黒柱に成長し、NCAAトーナメントの6試合で15.3得点8.3リバウンド3.2ブロックを記録し、コネチカット大を2007年のフロリダ大以来の全米2連覇に導いた。

クリンガンはシーズン終了後にNBAドラフトへのアーリーエントリーを表明している。


ドノバン・クリンガン

所属:コネチカット大
学年:ソフォモア
生年月日:2004年2月23日
ポジション:C
身長:218.4cm
スタッツ:22.6分/13.0得点/7.4リバウンド/1.5アシスト/0.5スティール/2.5ブロック/FG63.9%/3PT25.0%/FT58.3%
主な受賞歴:AP Honorable Mention All-American (2024)/Big East All-Freshman team (2023)

長所

  • カレッジ屈指のショットブロッカー
  • ローポストでの柔らかなシュートタッチ
  • 7フッターを超える身長と屈強なフィジカル

ハイライト

ペイントエリアを支配し全米2連覇を支える

昨年のNCAAトーナメントでバックアップセンターとしてコネチカット大の全米制覇に貢献し、今季の飛躍が期待されたドノバン・クリンガン。

シーズン平均で13.0得点7.4リバウンド2.5ブロックと堂々たるスタッツを記録。

NCAAトーナメントの6試合では15.3得点8.3リバウンド3.2ブロックと更にギアを上げ、チームの全米2連覇に貢献した。

オフェンスにおいてはローポストやピック&ロールからのフィニッシュと、ペイントエリアでの得点が大半を占める古典的なビッグマンであるが、ゴール付近でのシューティングタッチは柔らか。

圧倒的な高さに加え、ポジショニングや飛び込むタイミングも良く、優れたフィニッシャーとして対戦チームの脅威となった。

しかしながらFT成功率は2年連続で60%を切り、シュートエリアを広げる事は難しいかもしれない。

売りであるディフェンスでは、爆発的な身体能力と高さとポジション取り、タイミングの良さからブロックを量産。一定以上の機動力もあり、ガードやウイングのドライブも綺麗にシャットアウトしている。

平均22.6分の出場時間で7.4リバウンドを記録している事からリバウンダーとしても期待出来る。

カレッジ以上に身体能力とスコアリングスキルに優れるNBAのガードやウイングに対して、どこまで対応出来るかが成功のカギとなるだろう。

ドラフトでは1巡目上位指名の期待

現代風のビッグでは無いが218.4cm127kgの屈強なフィジカル、ディフェンス面でのペイントエリアの支配力は魅力的で今年のドラフトでも1巡目上位指名が期待される。

今年のドラフト候補には絶対的1位指名候補はおらず、上位指名候補の評価も例年以上に流動的。クリンガンが1巡目10位以内で指名を受ける可能性も十分にあるだろう。

ビクター・ウェンバンニャマやチェット・ホルムグレンの活躍で、現代的なスキルビッグへの注目が更に高まるが、クリンガンの様な古典的なディフェンシブビッグもやっぱり良いですよね。

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