NBAドラフト2024:カレッジを蹂躙した怪獣、ザック・イーディ
6月下旬のドラフトまで残り僅か。
生年月日:2002年5月14日
ポジション:C
スタッツ(2023-2024):32.0分/25.2得点/12.2リバウンド/2.0アシスト/2.2ブロック/0.3スティール/FG62.3%/3PT50%/FT71.1%
主な受賞歴:National college player of the year (2023, 2024)/ Big Ten Player of the Year (2023, 2024)/ Consensus first-team All-American (2023, 2024)
今回のドラフトネタは圧倒的なサイズを武器にカレッジを支配したビッグマン、ザック・イーディを。
トラジショナルなプレースタイルのビッグマンであるイーディには、"NBAのスタイルに適応出来るか?"という懸念が常に付きまとう。
その懸念を払しょくし、NBAでも存在感を示す事が出来るだろうか?
ザック・イーディ(Zach Edey)
所属:パデュー大生年月日:2002年5月14日
ポジション:C
スタッツ(2023-2024):32.0分/25.2得点/12.2リバウンド/2.0アシスト/2.2ブロック/0.3スティール/FG62.3%/3PT50%/FT71.1%
主な受賞歴:National college player of the year (2023, 2024)/ Big Ten Player of the Year (2023, 2024)/ Consensus first-team All-American (2023, 2024)
身体測定結果
裸足身長:222.9cm
体重:135.6kg
ウイングスパン:240.1cm
指高:292.1cm
垂直跳び(助走有):80cm
最高到達点:372.1cm
ハイライト
カレッジバスケを蹂躙した怪獣
カナダ生まれのイーディは、高校時代に渡米し、全米屈指の強豪であるIMGアカデミーでプレー。
IMGアカデミーでは日本人プレーヤーである田中力君ともチームメイトだった。
学年変更により進学を早めたイーディは2020年にパデュー大に進学し、1年目から平均8.7得点4.4リバウンドを記録した。
2年目のシーズンに平均14.4得点7.7リバウンドと成長を見せると、3年目のシーズンには大きな飛躍を遂げる。平均22.3得点12.9リバウンド2.1ブロックを記録し、カレッジ最優秀選手賞を総なめにした。
4年目となった2023-2024シーズンも前シーズンと同等以上の活躍を見せ、平均25.2得点12.2リバウンド2.0アシスト2.2ブロックを記録。2年連続でカレッジ最優秀選手賞を総なめ。
2シーズンに渡りペイントエリアを支配する"怪獣"としてカレッジバスケ界を蹂躙した。
2023年のNCAAトーナメントで屈辱を味わう
前述の通り、2022-2023シーズンの時点でイーディはカレッジNo1プレーヤーの評価を受け、カレッジバスケを支配。パデュー大はイーストリージョン第1シードでNCAAトーナメントに進出していた。
第1シードとして上位進出が期待されたパデュー大だったが、第16シードのフェアリーディキンソン大相手にまさかの初戦敗退。第1シード校が第16シード校に敗退したのは2018年のバージニア大以来、史上2校目。
サイズではパデュー大に大きく劣るフェアリーディキンソン大だったが、ピック&ロールでイーディの起動力不足を付き、歴史的な大金星。イーディにとっては屈辱的な敗戦となった。
イーディの支配的な活躍により、2023-2024シーズンもパデュー大は第1シードでNCAAトーナメントに進出。
イーディの30得点21リバウンドというモンスター級の活躍で初戦を突破すると快進撃を続け、昨年の屈辱を晴らす決勝進出を果たした。決勝ではコネチカット大に力及ばず準優勝に終わるも、イーディは決勝でも37得点10リバウンドを記録。
イーディはNCAAトーナメントを通じて平均29.5得点14.5リバウンドと歴史的な活躍を見せカレッジキャリアの集大成を飾った。
NBAへの適応には懸念の声も
絶対的な"怪獣"としてカレッジバスケ界に君臨したイーディだが、彼のドラフト上位指名を予想される超えは聞かれない。
イーディは身長222.9cmウイングスパン240.1cmとNBAでも圧倒的なサイズを有するが、攻守共にプレーエリアはペイントエリアに限られる。
カレッジよりもプレーのテンポが速く、ビッグマンであってもアウトサイドシュートやハンドリング、パッシングとオールラウンドなプレーが求められる昨今のNBAにおいては、イーディの様にペイントエリアを主戦場とするトラジショナルビッグマンの評価は決して高くない。
また、カレッジとは異なり、NBAにはディフェンス3秒のルールがあり、カレッジバスケ以上にビッグマンには機動力が求められ、その点は大きな懸念。
若いプレーヤーが高い評価を受ける青田買いのドラフト市場において、22歳という年齢も評価が上がらない要因だろう。
懸念事項も少なくないイーディだが、ドラフトコンバインの体力測定結果においては、機動力、跳躍力で今季のNBAでDPOYを受賞したルディ・ゴベアのドラフト時の数字を上回っている事は触れておきたい。
プレースタイル含め"NBA向き"と言えるプレーヤーでは無いが、彼の圧倒的なサイズは他のプレーヤーには無い絶対的な武器。
NBAでも活躍を期待したいプレーヤーの1人だ。
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