ノースカロライナ大のHC、名将ロイ・ウィリアムズが勇退

NCAAディビジョン1屈指の名門校、ノースカロライナ大(UNC)。あのマイケル・ジョーダンの出身校としても知られるUNCのヘッドコーチ、ロイ・ウィリアムズが33年のコーチングキャリアに幕を閉じた。

高校のコーチとしてキャリアをスタートしたウィリアムズは1978年から名将ディーン・スミスの下、母校ノースカロライナ大のアシスタントコーチに就任。1988年にカンザス大のヘッドコーチに就くと、2003年までカンザス大を指揮し、チームを4度のFinal4に導くと同時にポール・ピアースやニック・コリソン等、多くの教え子をNBAに輩出した。

2003年にはHCとして母校UNCに帰還。2005年、2009年、2017年と3度も全米王者に輝き一時代を築き上げた。


通算903勝の名将


NCAAディビジョン1のHCとして通算903勝、NCAAトーナメント優勝3回、2度のAP最優秀コーチ賞受賞、既に2007年にはバスケットボールの殿堂入りも果たし、ロイ・ウィリアムズの達成してきた偉業を並べればキリがない。バスケットボール史に残る名将だ。

輝かしいコーチングキャリアを誇るウィリアムズだが、直近2シーズンは期待された成績が出ず苦しんだ。2019-2020シーズンはウィリアムスの33年に渡るHCとしてのキャリアの中で、唯一負け越したシーズンとなった。

引退会見の中で、ウィリアムズは
No longer feel that I am the right man for the job(私はもうこの仕事の適任者ではない)
とコメント。会見中には何度か同じフレーズを使っていた。2枚のビッグマンを置きインサイドを重視するUNCのスタイルは現代的ではないかもしれないし、直近の2シーズンは良い結果が出ていなかったが、まだまだやれたんじゃないかなと思ってしまう。

けれど、地位に固執することなく、自身が正しいと思える判断の出来るウィリアムズだからこそ、多くのプレーヤーが彼に付いてきた来たのだろうなと。

   

でもやっぱり、プレーヤーと共にロッカールームではしゃぐウィリアムズの姿がもう見られないと思うと寂しいですね。

コメント

  1. UNCファンとしては悲しい限りですが、そろそろ世代交代してもいいのかなぁと・・・
    健康上の理由もあるみたいですが、Kesslerの一件が引退の引き金の一旦になったとも報道されてました(真意は分かりませんが・・・)

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