NCAAトーナメント2022:カンザス大が2008年以来の全米王者に

今年のNCAAトーナメントも遂に最後の1試合に。全米王者の座をかけ、共に男子カレッジバスケ屈指の名門校であるノースカロライナ大(UNC)とカンザス大が激突。

リバウンドで優位に立ったUNCが前半を40-25の大量リードを奪うが、後半に入るとカンザス大が猛チャージ。

カンザス大が72-69で逆転勝利を収め、2008年以来となる全米王者に輝いた。



前半はリバウンドを制したUNCが優位に


この試合、先手を取ったのはカンザス大。

エース、オチャイ・アバジの3PTを皮切り、ビッグマンのデイビッド・マコーマックも続き、7-0でUNCを先行。

対するUNCは中々シュートが決まらないものの、リバウンドで優位に立ち、セカンドチャンスからの得点を積み上げ、13-13の同点に。

その後はゲームが均衡し、前半残り6分の時点でも22-22の同点。そこから、今大会何度も大爆発を見せてきたUNCのオフェンスに火が付き、連続16得点で38-22とUNCが16点リード。

前半終了間際に、UNCのパフ・ジョンソンがオフェンスリバウンドからのゴール下を沈め、40-25のUNC15点リードで前半を終えた。

歴史的な逆転劇でカンザス大が全米王者に

Elite8の対マイアミ大戦でも後半を47-15でまくって逆転勝利を収めた、カンザス大。勿論、この試合でも大人しく引き下がる事は無かった。

後半開始早々にマコーマックが幸先よくインサイドから得点をあげると、クリスチャン・ブラウンが速い展開の中で躍動し、UNCを猛追。

一方のUNCは、対UCLA戦、対デューク大戦と後半だけで20得点以上を叩き出してきたケイレブ・ラブの負傷により失速。

カンザス大は残り10分53秒のアバジのバスケットカウントで50-50の同点に追いつくと、レミー・マーティンの3PT、ジェイレン・ウィルソンのバスケットカウントで56-50とリードを奪う。

UNCはガードのRJ・デイビス、この日当たっていた伏兵ジョンソンの活躍で食らい付き、残り3分6秒にブラディ・マネクがファールで得たFTを2本決め、65-65の同点に。

カンザス大は続くオフェンスでマーティンがタフな3PTを沈め、再度優位に。UNCもラブが意地を見せ、ドライブを決めるも、カンザス大のマコーマックが連続でゴール下をねじ込み、カンザス大が72-69で勝利。2008年以来となるチーム史上4度目の全米王者に輝いた。

今大会の最優秀選手には、この試合でも12得点を記録したカンザス大のアバジが選出された。

次々と上位シードをなぎ倒し、第8シードからFINALに勝ち進んできたUNCだったが、快進撃を支えてきたラブが負傷により精彩を欠き、インサイドの柱であるアルマンド・ベイコットも残り1分を切り負傷退場した事が響き、全米制覇にはあと一歩及ばなかった。

カンザス大では、マーティンが14得点中11得点を後半に固め、逆転勝利に貢献。アリゾナ州立大からの転校生であるマーティンは、故障もあり、シーズン中は期待された活躍が出来なかったが、NCAAトーナメントでは好調なプレーを見せ、大一番でチームを牽引した。

ビッグマンのマコーマックもシーズン平均は10.6得点だが、FINAL4でのビラノバ大戦では、インサイドの薄いビラノバ大相手に25得点。この試合でも、UNCのキープレーヤーであるベイコット相手に15得点10リバウンドのダブルダブル。

ベンチから出場したマーティン、普段はロールプレーヤーであるマコーマックが大舞台でステップアップ。カンザス大がチームの総合力でNCAAトーナメントを制した。

コメント

  1. 両チームのオールドスクールのセンターがペイントエリアで躍動してましたね。
    特にMasaさんのおっしゃる通りMcCormackは、活躍は素晴らしかったですね。Filal4を通じても素晴らしかったですね。
    McCormackはシニアですが、Bacotは、ドラフトエントリーしますかね?
    2人ともプロ向きのプレースタイルでは、無いように感じますが、、、

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    1. マコーマックの攻守に渡る健闘がカンザスの全米制覇に繋がりましたね。
      新型コロナの関係でマコーマックもシニアですがもう1年プレーは可能ですね。
      マコーマックはもう1年プレーするかもしれませんが、ベイコットは今年エントリーするんじゃないかと。今年以上の活躍を残すハードルも高いですし。
      仰る通りプロ受けするスタイルではありませんが、ロールプレーヤーとしてプロでも良いキャリアを送ってほしいなと思います。

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    2. Bacotは、来年も大学でプレーすることアナウンスしたみたいですね!
      来年のTarHeelsのフレッシュマンは、5つ星がいないようですし、Loveなどは、ドラフトエントリーしそうなので、更なる飛躍が必要ですね。

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