NBAドラフト2017:無難なイチオシ。学年屈指のエリート、ジェイソン・テイタム。

1位指名が濃厚なマーケル・フルツを除いて、上位8名辺りまでは甲乙のつけ難い選手が並ぶ今年のドラフト。

その中でのイチオシはデューク大出身のSFジェイソン・テイタム。高校時代には世代別アメリカ代表の常連で、世界選手権優勝にも貢献。ゲータレード選出の2016年高校最優秀選手にも選出されたエリートプレーヤーです。

"ミッドレンジマスター"と呼ばれ、多彩なステップワークから高難度なジャンパーを高確率で沈めてきます。

身体的にも恵まれており、フィジカルコンタクトにも強く、ドライブの破壊力も抜群。
得点効率の高いタイプの選手ではありませんが、NBAレベルでもある程度の得点が期待できます。


スタッツ

ジェイソン・テイタムポール・ジョージ
MPG33.333.2
FG%45.20%42.40%
3PT%34.20%35.30%
FT%84.90%90.90%
OFF REB1.31.9
DEF REB6.05.3
Total REB7.37.2
AST2.13.0
STL1.32.2
BLK1.10.8
TO2.63.2
PPG16.816.8

身体測定結果

ジェイソン・テイタムポール・ジョージ
裸足身長(cm)-202.57
靴込身長(cm)203.84205.11
体重(kg)92.5397.25
体脂肪率(%)-5.00
ウィングスパン(cm)210.82211.46
スタンディング
リーチ(cm)
270.51271.78
備考2016年フープサミット2010年ドラフト
コンバイン

ハイライト


ミッドレンジマスター、ジェイソン・テイタム

昨季のデューク大を牽引したウイングのジェイソン・テイタム。

スタッツ、身体測定結果の比較対象としてNBAのオールスター、ポール・ジョージを並べてみました。

身体的に突出したイメージの無いテイタムですが、身体測定の結果もエリート。ウイングスパンはスモールフォワードの平均程度ですが、身長・スタンディングリーチはパワーフォワードとしても十分NBAでプレー出来る水準です。

スタッツも思っていたよりポール・ジョージと似ていましたね。

得点効率の良いプレーヤーではありませんが、流れの中だけでなく、オフェンスが止まった時にアイソレーションやポストアップから得点が出来るエースタイプの選手。

オフェンスに限れば今年のドラフトトップクラスの完成度を誇る選手です。

高難度のジャンパーを武器の1つにしているため、得点効率が高く無いというのが玉に瑕ではありますが、FT成功率は高確率でシューティング精度には信頼が置けます。シーズンが進むにつれ、インサイドにアタックする頻度が上がり、より効果的なオフェンスを展開。シュートセレクション次第で、得点効率は改善されるでしょう。

ディフェンスではスティール、ブロック共に1試合平均1本を超えており、2wayプレーヤーとしてディフェンスでも高いポテンシャルを有します。

安定した活躍が期待出来る無難なイチオシ

今年のドラフトではマーケル・フルツが1位の鉄板と見られますが、フルツに次ぐ上位候補として推しているのがジェイソン・テイタム

得点効率が悪いと言っても、シュート精度には定評があり、セレクションを改善する事で成長が見込めます。一方で、得点効率の悪い"勝てないエース"になる懸念も。

攻守に万能性の高い選手でもあり、どのチームに行っても一定の出場時間を得ることが出来るのではないでしょうか。

ポイントガードの評価が高いドラフトではありますが、テイタムは活躍の可能性の高い無難なピックとなりそうです。

コメント

  1. バスケのデータ見ながら語ります。というブログを書かせていただいている者なのですが、テイタムの学生時代の参考としてリンクを紹介させていただきます。
    不都合ございましたら削除致しますので、ご返信頂けますよう宜しくお願い致します。

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    返信
    1. whynotさん
      コメントありがとうございます。
      リンクしていただいて問題ございません。
      テイタムはカレッジのシーズン序盤ではセレクションが悪く、効率の悪さが目に付きましたが、シーズン後半にはドライブの割合が増え、シュート成功率も向上していっていました。

      ご参考になれば幸いです。

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