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開幕戦への出場が危ぶまれる富永啓生

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NCAAディビジョン1のネブラスカ大でプレーする富永啓生。 ネブラスカ大で3シーズン目、短大含めカレッジ通算5シーズン目となる今季は富永君にとってのカレッジラストシーズンだ。 昨季は平均13.1得点を記録し、カンファレンスのHonorable-Mention(健闘賞)を受賞。今季は開幕前のカンファレンス1stチーム有力選手TOP10にも選出され、全米屈指の強豪カンファレンスであるBIG 10の中でもその評価はトップレベルだ。 カレッジバスケの集大成を迎える富永君だが、故障により開幕戦出場が危ぶまれている。 エキシビジョンで負傷退場 10月29日に開催されたエキシビジョンの対ドエイン大戦。 スターティングメンバーとして出場した富永君だったが、速攻のシーンで転倒すると、左足首を故障しベンチへ。そのままコートに戻る事は無かった。 ネブラスカ大のヘッドコーチ、フレッド・ホイバーグは現地11月2日の記者会見で富永君の故障の状況をアップデート。 富永君は順調に回復しており、既にウォーキングブーツも外れて歩行も可能な様だが、未だに痛みを抱えており完治にはまだ時間を要するとの事。 現地時間11月6日に予定されいてる今季の開幕戦、対リンデンウッド大戦への出場は難しいだろう。 これまで、富永君は足首に大きな故障を抱えた事がないというのはポジティブな要素かもしれない。 また、ホイバーグは"長いシーズンが待っている"とコメントしており、富永君の復帰を急がせる事は無いだろう。 ネブラスカ大は富永君の他にも複数の負傷者を抱えており、富永君のカレッジラストシーズンは中々に厳しい船出となりそうだ。

2023-2024:今季気になるカレッジプレーヤー【ビッグマン編】

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カレッジ注目プレーヤーネタの最後はビッグマン編を。 今季は上級に実力派ビッグマンが充実。上級生にはペイントエリアを主戦場にトラジショナルビッグが多いけれど、下級生にはサイズと機動力を兼ね備える今っぽい子も。 今回もまた随時追記していくスタイルで。 ドノバン・クリンガン 所属:コネチカット大 学年:ソフォモア 生年月日:2004年2月23日 ポジション:C 身長:218.4cm 出身:ブリストルセントラルハイスクール(コネチカット州) 主な受賞歴:Big East All-Freshman team (2023) ハイライト 全米制覇に貢献した守護神 昨季全米制覇を達成したコネチカット大のソフォモアビッグ、ドノバン・クリンガン。 控えビッグマンながら、平均13.1分の出場で1.8ブロックと守護神としてコネチカット大の全米制覇に貢献した。 身長218.4cm、体重127kgの巨体ながら速攻では先頭を走る機動力を有する。 FT成功率51.7%とアウトサイドシュート力に欠け、プレーエリアは限られるが、ペイントエリアのフィニッシュとリムプロテクトに特化したビッグマンとしてゲームを支配的する。 今季は主力のアーリーエントリーに伴い、出場時間の大幅増が確定的で、カレッジを代表するビッグマンへの成長が期待される。 ザック・イーディ 所属:パデュー大 学年:シニア 生年月日:2002年5月14日 ポジション:C 身長:223.5cm 出身:IMGアカデミー(フロリダ州) 主な受賞歴:National college player of the year (2023)/Kareem Abdul-Jabbar Award (2023)/Big Ten Player of the Year (2023) ハイライト 全米最優秀選手賞を総なめの巨神兵 パデュー大のシニア、ザック・イーディ。 昨季は平均22.3得点12.9リバウンド2.1ブロックを記録し、カレッジ最優秀選手賞を総なめにした。 しかし、第1シードで臨んだNCAAトーナメントでは、まさかの初戦敗退の憂き目に。イーディ自身も相手オフェンスに狙われ、機動力の懸念が露呈されてしまった。 シーズン終了後にNBAドラフトへのアーリーエントリーを表明するも、ドラフトか

2025年のドラ1候補、クーパー・フラッグがデューク大にコミット

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今年の高校最上級生であるclass of 2024のNo1プレーヤー、クーパー・フラッグ。 当ブログでは勝手に"Z世代のキリレンコ"と呼んでいるフラッグが、シーズンの開幕を前に進学先を公表。 進学先の最終候補に残ったのは昨季の全米王者コネチカット大と、近年多くのNBAプレーヤーを輩出しているデューク大の2校。 フラッグが進学先として選んだのは、彼が"Dream School"と公言して来たデューク大だった。 Breaking: Cooper Flagg, the top prospect in high school basketball and the favorite to be the No. 1 pick in the 2025 NBA draft, announced his commitment to Duke on Monday @SCNext (📸 cooper_flagg/IG) pic.twitter.com/Og1h7yIhOR — ESPN (@espn) October 30, 2023 クーパー・フラッグ 所属:モントバードアカデミー(フロリダ州) 学年:シニア(class of 2024) 生年月日:2006年12月21日 ポジション:SF 身長:205.7cm 主な受賞歴:USA Basketball Male Athlete of the Year (2022) ハイライト Z世代のキリレンコ まずはクーパー・フラッグが如何に凄いプレーヤーかという話から。 2022年夏、当時まだ15歳だったフラッグはUSA代表としてU17W杯に出場。 U17世代の世界トッププレーヤー達を相手に9.3得点10.0リバウンド2.4スティール2.9ブロックと攻守に躍動し、USA代表の世界制覇に貢献。 フラッグ自身も15歳にしてU17W杯の大会ベスト5を勝ち取った。 最大の売りはそのディフェンス。 そのディフェンスは高校レベルでは飛び抜けており、恵まれたサイズとウイングスパン、高い身体能力と常軌を逸した様なハイエナジーでディフェンスでゲームを支配。 1対1の対人ディフェンスは勿論、チームディフェンスでのポジショニングやカバーも素晴らしく、対戦相手のドライブに

2023-2024:今季気になるカレッジプレーヤー【ウイング編】

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前回のハンドラー編に続いてウイング編を。 現代バスケのオールラウンダー化のトレンドに伴い、ウイングプレーヤーには攻守に渡り万能性が求められる傾向に。 例の如く後に追記していくスタイルで行きますが、11月6日の開幕前にビッグマン編までを書き終えたいなと。 ジャスティン・エドワーズ 氏名(英語表記):Justin Edwards 所属:ケンタッキー大 学年:フレッシュマン 生年月日:2003年12月16日 ポジション:SG/SF 身長:203.2cm 出身:イムホテップインスティテュートチャーターハイスクール(ペンシルベニア州) 主な受賞歴:Mr. Pennsylvania Basketball (2023) ハイライト オールラウンドなスキルを揃えるエリートウイング 毎年NBAに選手を送り込む"NBA予備校"であるケンタッキー大のフレッシュマン、ジャスティン・エドワーズ。 ESPNから学年3位と高い評価を得たオールラウンドプレーヤーだ。 ウイングとして身長、身体能力、スムースなハンドリング、柔らかなシュートタッチ、的確なパススキルと全てを高水準で備えるエリートウイング。 ディフェンスにおいてもそのフィジカルツールと高いバスケットボールIQで、対人ディフェンスにもチームディフェンスにも優れる。 シーズン開幕前時点での期待値も高く、強豪カンファレンスの1つであるSECにおいて、プレシーズンのカンファレンス1stチームにも選出されている。 プレーの端々から"まだまだ出来る"という余裕が感じられ、底知れぬポテンシャルを秘める大物だ。 ハリソン・イングラム 氏名(英語表記):Harrison Ingram 所属:ノースカロライナ大 学年:ジュニア 生年月日:2002年11月27日 ポジション:SG/SF 身長:200.7cm 出身:セントマークススクール(テキサス州) 主な受賞歴:Pac-12 Freshman of the Year (2022) ハイライト ハンドラーまでこなす万能ウイング 今季スタンフォード大からノースカロライナ大に転校したウイングプレーヤー、ハリソン・イングラム。 2022年にはPAC-12の最優秀フレッシュマン賞を受賞し、昨季は平均10

2023-2024:今季気になるカレッジプレーヤー【ハンドラー編】

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さてさて、アメリカでは間もなくバスケットボールシーズンも開幕。 現地ではファンを集めてのイベントやエキシビジョン等も開催され、シーズンインに向けて盛り上がりも高まっている。 という事で、当ブログでも今季気になるカレッジプレーヤーのまとめを。 まずはハンドラー編から。※身長はチーム公式ページの数値を記載 エリオット・カドー 所属:ノースカロライナ大 学年:フレッシュマン 生年月日:2004年9月4日 ポジション:PG 身長:185.4cm 出身:リンクアカデミー(ミズーリ州) 主な受賞歴:FIBA U18 European Championship Division B MVP (2022) ハイライト 全米No1に輝いたポイントゴッド スウェーデン国籍を有し、既にスウェーデンフル代表としてのプレー経験も有するエリオット・カドー。 昨季はリンクアカデミーでプレーし、チームを実質的な全米No1決定戦であるGEICOナショナルズ制覇に導いた。 ゲームメイクに優れ、司令塔としてチームを掌握するポイントゴッドタイプ。トランジションでは迅速且つ的確なパスで速攻を演出し、ハーフコートでもクリエイティブなプレーでチームの得点シーンを創り出す。 緩急巧みなハンドリングと高精度のシューティングを有し、個人での打開力も高い。 高校時点での支配力という点では、同じくノースカロライナ大出身のコール・アンソニーを思い出させる。 今季のノースカロライナ大は全米屈指のスコアリングガードであるRJ・デイビスや、身体能力に優れる2wayガードのセス・トリンブルを有し、全米屈指のガード層の厚さを誇る。 全米屈指のフレッシュマンであっても、出場時間を獲得することすら容易では無い状況だが、カドーであればポジションを勝ち取り、フロアリーダーとしてチームを牽引してくれるだろう。 インサイドには全米トップレベルのビッグマン、アルマンド・ベイコットを擁し、2022年以来となるNCAAトーナメントFinal4進出にも期待が掛かる。 DJ・ワグナー 所属:ケンタッキー大 学年:フレッシュマン 生年月日:2005年5月4日 ポジション:PG/SG 身長:193cm 出身:カムデンハイスクール(ニュージャージー州) 主な受賞歴:McDonald'

class of 2024の注目プレーヤー達が進路を決める

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さてさて、アメリカもバスケットボールシーズンの開幕が目前。 シーズン開幕を前に高校の最上級生であるclass of 2024(2024年高校卒業予定の学年)の注目プレーヤー達が続々と卒業後の進路を決めている。 モントバードアカデミーに所属する全米屈指のシューター、リアム・マクニ―リーはインディアナ大へ、U17USA代表に選出され世界制覇も経験したガード、ブギー・フランドはケンタッキー大へのコミットを公表している。 世代屈指のシューター、マクニ―リーはインディアナ大へ モントバードアカデミーのウイングプレーヤー、リアム・マクニ―リー。 身長203.4cm(チーム公式サイト記載身長)の大型シューターは、2021年にU16USA代表に選出され、アメリカ選手権優勝も経験。 ESPNからは学年全体で13位の評価を受ける世代屈指のシューター。 正確無比なアウトサイドシュートはレンジが広く、リリースもクイック。 爆発的な身体能力は無いが、得点パターンも多彩なスコアラーだ。 需要の高い大型シューターであるマクニ―リーは20校を超えるNCAAディビジョン1の強豪校からオファーを受けたとされ、最終候補と目されたのはカンザス大とインディアナ大の2校。 共に全米にその名を轟かす強豪校2校の中からマクニ―リーが選んだのはマイク・ウッドソン率いるインディアナ大。 ウッドソンは2021年からインディアナ大のHCを務め、NBAでの豊富コーチング経験を有するウッドソンの下には将来のNBA入りを目指す有望プレーヤーが集まっている。 2022年には、マクニ―リーと同じくモントバードアカデミー出身のジェイレン・フッド-シフィーノとマリク・レヌーがインディアナ大に進学している。 高校バスケのファンタジスタ、ブギー・フランドはケンタッキー大へ ニューヨークのアーキビショップステピナクハイスクールに所属するブギー・フランド。 NBAプレーヤーのAJ・グリフィンやノースカロライナ大のスタープレーヤーであるRJ・デイビスも同校の出身だ。 ESPNの評価では学年18位にランクされ、2022年にはUSA代表の1員としてU17ワールドカップで世界制覇も経験している。 確かなスキルと異才を放つバスケットボールセンスを有するガードで、波に乗ればどんなタフショットでも沈めてし

プレシーズンの大一番をモントバードアカデミーが制す

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全米から強豪8チームが集まるトーナメント、GEICO Top Flight Invite。 シーズンの行方を占うプレシーズンの注目イベントだ。 4回目の開催となったGEICO Top Flight Inviteには、モントバードアカデミー(フロリダ州)、AZコンパスプレップ(アリゾナ州)、プロリフィックプレップ(カリフォルニア州)、クリストファーコロンバスハイスクール(フロリダ州)等、今年も注目チームが参戦。 3日間に渡り激戦が繰り広げられたトーナメントはモントバードアカデミーの優勝で幕を閉じた。 決勝はモントバード対コロンバス 今年の決勝はモントバードアカデミー対クリストファーコロンバスハイスクールのフロリダ州勢同士の対戦。 モントバードは言わずと知れた全米屈指の強豪校。 今年もclass of 2024(日本の高3相当の学年)のNo1プレーヤーであるクーパー・フラッグを筆頭に、主力の6人全員がESPNの評価でclass of 2024のTOP50に入るという反則的なタレントが集まる。 例年、モントバードは複数の転校生が加入するが、今季の主力6人の内、1人を除いて昨季からモントバードに在籍。経験値も高く、チームとして例年以上の成熟度を有する。 対するコロンバスはclass of 2025(日本の高2相当の学年)のトッププレーヤーであり、キャメロン・ブーザーの息子であるキャメロン・ブーザーとケイデン・ブーザーのブーザーツインズを有する。 キャメロンは昨季ソフォモアにして複数の全米最優秀賞を受賞し、ESPNの評価でも学年2位の評価を得る高校トッププレーヤーの1人。ケイデンも攻守に優れる2wayガードで学年16位と高い評価を得ている。 また、今季からはジェイソン・リチャードソンの息子であるジェイス・リチャードソンとジャクソン・リチャードソンの2人が転校で加入し厚みを増している。 共に準決勝を余裕の点差で通過した両校の対戦は、コロンバスがキャメロンのジャンパーやジェイスの3PTシュートで幸先の良いスタートを見せる。 しかし、フラッグ、エイサ・ニューエル、リアム・マクニ―リー、デリク・クイーンと6フィート8インチ(203.2cm)以上のプレーヤーを4人も有し、サイズの利があるモントバードが逆転し、徐々に点差を広げる。 この試合、モン