高校No1のハードワーカー、スコッティ・バーンズはフロリダ州立大へ

オクラホマ州立大のケイド・カニングハムに続いての有望フレッシュマン2人目はフロリダ州立大に予定のスコッティ・バーンズを。モントバードアカデミーではカニングハムとチームメイトとして活躍した

下級生の頃から世代別USA代表に選出されてきたこの学年屈指のエリートプレーヤー。オールラウンダーとして高い評価を受けているが、彼の最大の魅力は感情を剥き出しにした情熱的なプレーだろう。

今季注目のフレッシュマンについてはこちらも是非。

プロフィール

氏名スコッティ・バーンズ
カレッジフロリダ州立大
生年月日2001年8月1日
ESPN
ランキング
4位(2020)
ポジションPF
出身校モントバードアカデミー
(フロリダ州)
主な個人賞マクドナルドオールアメリカン
ジョーダンブランドクラシック
フープサミット
特記事項ソフォモアのシーズンにはNSUユニバーシティスクールでバーノン・キャリーJrと共に全米招待準優勝。
U17、U19ワールドカップで世界制覇を経験。
長所・エナジー溢れるプレーでチームを牽引
・リバウンドから速攻に繋げるパスセンス
・恵まれたウイングスパン
懸念事項・ハンドリングとシューティングはブラッシュアップが必要

ハイライト

下級生の頃から世代を代表してきたプレーヤー

下級生の頃から有望選手としてその名を全米に轟かせてきたスコッティ・バーンズ。ソフォモア(日本の高1相当)からジュニア(日本の高2相当)のシーズンまでは、フロリダのユニバーシティスクールに所属していた。

ユニバーシティスクールでは、後にデューク大に進学したバーノン・キャリーJrと共にインサイドを支配。ソフォモアのシーズンには、並みいる全米の強豪校をなぎ倒し、実質的な高校全米No1を決めるGEICOナショナルズの決勝まで駆け上がった。

決勝ではRJ・バレット擁するモントバーデアカデミーに屈したが、バーンズ自身はチームハイの24得点に加え10リバウンドでダブルダブルを達成。既に高校を代表する選手の1人であることを証明した。

世代別USA代表候補の常連であり、U16アメリカ選手権、U17ワールドカップ、U19ワールドカップにもUSA代表として出場。全ての大会で主力として大会制覇に貢献している。

高校屈指のオールラウンダーが並ぶ反則的なデュオ


ジュニアまでユニバーシティスクールでプレーしたバーンズだったが、シニア(日本の高3)のシーズンにフロリダ州内のライバル校、モントバードアカデミーに転校。U19ワールドカップでもチームメイトだったケイド・カニングハムとデュオを形成した。

バーンズとカニングハムは共に学年を代表するオールラウンドプレーヤー。ハンドリングやパスセンスに優れ、リバウンドから速攻を演出できる選手が2人も並んだモントバードは反則的な強さを見せ、圧倒的な点差を付け勝利を重ねた。州内のライバル校であるIMGアカデミーでさえも、今季のモントバーデの前では相手にならなかった。

ハンドリングやパッシングスキルの高さもさることながら、バーンズの最大の魅力はエナジー溢れるプレー。

U19ワールドカップでも、ベンチ出場ながらアグレッシブなプレーでチームに勢いを与えていた。PFとしてはサイズ不足気味ではあるが、ウイングスパンと跳躍力にも優れるバーンズに高さの懸念はない。

アウトサイドシュート精度は数少ない懸念事項とされ、そこが改善されれば、ディフェンスでは複数ポジションをカバーし、オフェンスではハンドラーとしてゲームコントロールも出来る真のオールラウンダーへと飛躍を遂げるはずだ。

相棒のカニングハムは高校最優秀選手賞であるネイスミス賞を受賞し、ネイスミス1stチームに選出されたが、バーンズもネイスミス2ndチームに選出され、高校屈指のプレーヤーとしての評価を受けている。

進学先はフロリダ州立大に

フロリダ出身のバーンズは地元の強豪フロリダ州立大(FSU)に進学予定。今季のFSUは効率的なオフェンスと相手のTOを誘発するタフなディフェンスで、カレッジで最も厳しいカンファレンスの1つであるACCのレギュラーシーズンを制覇。

スターパワーでなくチーム力で勝利を積み重ねたFSUは、幸いなことに主力の卒業や流出も少なく、来季も戦力を維持できる見込みだ。

バーンズはスタープレーヤーではあるが、タフなスタイルのFSUにフィットするだろう。FSUは来季で19シーズン目となるHCレオナルド・ハミルトンの下、ここ数年続けて好成績を残している。バーンズがラストピースとなれば、1972年以来となるFinal4進出も不可能ではないだろう。