投稿

高校No1プレーヤーのAJ・ディバンツァはブリガムヤング大へ

イメージ
ユタプレップに所属するウイングプレーヤー、AJ・ディバンツァ。 公称205.7cmの身長と卓越したオフェンススキルを擁し、2025年に高校を卒業するclass of 2025の中でNo1の評価を受ける、世代トッププレーヤーだ。 当然の如く多くの強豪カレッジから受けたディバンツァの進学先候補として、アラバマ大、ブリガムヤング大、カンザス大、ノースカロライナ大の4校が残された。 進路に注目が集まる中、ディバンツァは現地12月10日にESPNの番組、"First Take"内で進路を公表。ブリガムヤング大への進学を明らかとした。 進路の公表は12月10日となったが、ディバンツァは既に11月の時点で同大入学への書類提出を済ませていた様だ。 WELCOME TO THE Y. pic.twitter.com/sxVWlnw1PX — BYU Men's Basketball (@BYUMBB) December 10, 2024 AJ・ディバンツァ(AJ Dybantsa) 進学先:ブリガムヤング大 学年:class of 2025 出身:ユタプレップアカデミー(ユタ州) 生年月日:2007年1月29日 ポジション:SF/PF 身長:205.7cm ハイライト 世代屈指のオールラウンダー 下級生の頃より世代屈指のプレーヤーとして注目を浴びて来たAJ・ディバンツァ。 当初は2026年に高校を卒業するclass of 2026のプレーヤーだったが、class of 2025に卒業を早めてなお、学年No1プレーヤーと評される。 チームUSAの一員として今夏のU17W杯に出場し、14.1得点3.9リバウンド4.1アシスト1.6スティールを記録。攻守に渡るオールラウンドなプレーでチームの世界制覇に貢献し、自身も大会ベスト5に選出された。 ディバンツァは自身のプレースタイルをT-MACとSGAのミックスと評している。 そんな彼の最大の魅力はオールラウンドなオフェンススキルだろう。 切れ味鋭いジャブステップからダイナミックなドライブを繰り出し、力強く多彩なステップワークでフィニッシュに持ち込む。アウトサイドシュートも高精度で、巧みなハンドリングからいとも容易くNBAレンジからプルアップ3PTを沈める、高校屈指のタフショットメ...

今更ながらにクーパー・フラッグの話

イメージ
2025年NBAドラフトのドラ1有力候補であるデューク大のフレッシュマン、クーパー・フラッグ。 その名はNBAファンを中心に日本でも知られる様になってきている。 既に彼を取り上げた動画や、記事も少なくないが、改めてクーパー・フラッグのここまでの歩みのまとめを。 クーパー・フラッグ(Cooper Flagg) 所属:デューク大 学年:フレッシュマン 出身:モントバードアカデミー(フロリダ州) 生年月日:2006年12月21日 ポジション:SF/PF 身長:205.7cm ハイライト U17W杯の活躍でその名を世界に轟かせる 地元メイン州のノコミスリージョナルハイスクールに入学したフラッグは、フレッシュマンながら平均20.5 得点 10.0 リバウンド6.2 アシスト3.7 スティール 3.7 ブロックの活躍でチームを2022年のメイン州Class Aの州大会で州チャンピオンに導き、自身もメイン州のゲータレード賞を受賞。 フレッシュマンでメイン州のゲータレード賞を受賞したのは史上初の快挙だった。 シーズン終了後の夏、当時15歳だったフラッグはU17W杯のUSA代表メンバーに選出。自身より年長のプレーヤー達を相手に平均9.3得点10.0リバウンド1.9アシスト2.4スティール2.9ブロックを記録し、15歳ながらに大会ベスト5の1人に選出された。 ハンドリングやシューティングスキルにはまだ粗さが目立ったものの、ディフェンスでは年長者を相手に一歩も引かないハードワークを見せ、チームの世界制覇に貢献。その活躍ぶりは大会終了後にFIBAが公式YouTubeアカウントにフラッグ個人のハイライトをアップロードする程であった。 この大会での活躍により、フラッグは未来の有望株として世界中に知られるプレーヤーとなった。 名門モントバードアカデミーへ 高校2年目を迎えたフラッグは地元のノコミスリージョナルハイスクールから、フロリダ州のモントバードアカデミーへ転校。 モントバードアカデミーは、ディアンジェロ・ラッセル、ベン・シモンズ、RJ・バレット、スコッティ・バーンズ、ケイド・カニングハム等、多くのスター候補をNBAに輩出している全米屈指の名門校だ。 2022-2023シーズンのチームにもKJ・エバンス、ショーン・スチュワート等、世代トップレベルのプ...

カーメロ・アンソニーの息子、カイヤン・アンソニーは父の母校へ

イメージ
元NBAスタープレーヤーであるカーメロ・アンソニーの息子、カイヤン・アンソニー。 ESPNによる高校生プレーヤーランキングでは、2025年に高校を卒業するclass of 2025の中で全米36位と高い評価を受けるSGだ。 進学先の最終候補としてシラキュース大、オーバーン大、USCの3校を挙げていたアンソニーだったが、父カーメロ・アンソニーの番組、"7PM in Brooklyn"の中で進学先を発表。 父の母校であるシラキュース大に進学する事を明らかにした。 𝓞𝓯𝓯𝓲𝓬𝓲𝓪𝓵𝓵𝔂 𝓞𝓻𝓪𝓷𝓰𝓮 ✍️ Welcome to the #CuseFamily , @kiyananthony ! 🍊 pic.twitter.com/0zCMTiQSpc — Syracuse Men’s Basketball (@Cuse_MBB) November 15, 2024 父の母校シラキュース大へ カイヤン・アンソニー ESPNランキング:36位 所属:ロングアイランドルスランハイスクール(ニューヨーク州) 生年月日:2007年3月7日 ポジション:SG 身長:195.6cm ハイライト 元NBAプレーヤーのカーメロ・アンソニーを父に持ち、下級生の頃から注目を浴びて来たカイヤン・アンソニー。 身長は195.6cmと父のカーメロより1回り小さく、爆発的な身体能力も無いが、スムースでレンジの広いアウトサイドシュート、巧みなステップワークで得点を量産するスコアラー。 学年が上がるに連れ、フィジカル、スキル共に順調に成長を見せ、スムースなシューティングを武器に世代屈指のSGの1人として高い評価を得ている。 昨季からは全米屈指の強豪校であるロングアイランドルスランハイスクールでプレーし、ローテションプレーヤーの1人として活躍を見せた。 ロングアイランドルスランは全米屈指の強豪14校によるリーグ、" EYBL Scholastic"に所属しており、今季のアンソニーには全米屈指の強豪達を相手にエースとして渡り合う事が期待される。 高い評価を得るアンソニーは20校以上のカレッジからオファーを受け、その中から父の母校であるシラキュース大を進学先に選んだ。 シラキュース大は、ノースカロラ...

カルロス・ブーザーの息子、ブーザーツインズはデューク大へ

イメージ
NBAで2度のオールスターに輝いたカルロス・ブーザーの双子の息子、キャメロン・ブーザーとケイデン・ブーザー。 オールラウンドなインサイドプレーヤーのキャメロン、攻守に優れる2wayのコンボガードのケイデンとサイズ、プレースタイルは大きく異なるが、共に世代屈指のプレーヤーとして下級生の頃から活躍を見せて来た。 兼ねてから進路に注目が集まっていたブーザーツインズが遂に進路を公表。 進学先の最終候補として地元マイアミ大と父の母校デューク大が残る中、ブーザーツインズは大方の予想通りデューク大への進学を公表した。 Breaking: Cameron and Cayden Boozer have announced their commitment to play college basketball at Duke. Cameron and Cayden, No. 2 and No. 17 on ESPN's Top 100 for the class of 2025, are the twin sons of former NBA All-Star Carlos Boozer, who also played at Duke 👀 @SCNext pic.twitter.com/iVBGGo1cSC — NBA on ESPN (@ESPNNBA) October 11, 2024 父の母校デューク大へ キャメロン・ブーザー ESPNランキング:2位 生年月日:2007年7月18日 ポジション:PF 身長:205.7cm ハイライト ケイデン・ブーザー ESPNランキング:17位 生年月日:2007年7月18日 ポジション:PG 身長:193cm ハイライト カルロス・ブーザーの双子の息子、キャメロン・ブーザーとケイデン・ブーザー、通商ブーザーツインズはフロリダのクリストファーコロンバスハイスクールに通い、今年高校の最上級生となったclass of 2025のプレーヤー。 フレッシュマンのシーズンから目下フロリダ州大会3連覇中で元NBAプレーヤーを父に持つNBA2世としてだけでなく、その実力で全米に名前を轟かせている。 共に世代トップレベルのプレーヤーとしてU16、U17USA代表に選出されており、今夏のU17W杯でもUSA代表の世界制...

ブーザー対ディバンツァ、高校トッププレーヤーの対戦はブーザー擁するコロンバスに軍配が上がる

イメージ
今年の高校最上級生であるclass of 2025。 ESPNによる評価でclass of 2025のNo1プレーヤーにランクされるAJ・ディバンツァ擁するユタプレップと2位にランクされるキャメロン・ブーザー擁するコロンバスハイスクールがプレシーズントーナメントのAVANCE at L'ATTITUDE BASKETBALL CLASSICの決勝で対戦した。 ディバンツァとキャメロンはチームメイトとしてU17W杯でUSAを世界制覇に導いたチームメイト。また、ユタプレップのJJ・マンダクイット、コロンバスのケイデン・ブーザー(キャメロンの双子の兄弟)もU17W杯でUSAの主力として活躍したプレーヤー。 全米屈指のタレント擁する両校の対戦は、今季の男子高校バスケの行方を占う上でも重要な一戦だろう。 ※身長はESPN記載の数字を ブーザーツインズの活躍でコロンバスが快勝 全米有数のタレント校同士の対決は、試合開始早々から両校が次々と得点を重ねるハイペースな試合に。 ユタプレップは身長205.7cmの大型ウイングであるAJ・ディバンツァがサイズを利して、コロンバスのガード、ウイングのタイトなディフェンスの上から次々とタフショットを沈める。 対するコロンバスは身長205.7cm体重111.6kgと屈強なフィジカルを誇るPFのキャメロンがリバウンドからのアウトレットパス、ボールプッシュでアップテンポなオフェンスを演出。双子の相棒ケイデンをはじめ、身体能力に優れるプレーヤーが揃い、速攻から得点を重ねた。 2クオーター終了間際にユタプレップのJJ・マンダクイットが巧みなステップからレイアップを沈め、42-41でコロンバスが1点リードと8分クオーター制の高校バスケとしてはハイスコアな展開で前半を終える。 試合が動いたのは第3クオーター。 ディバンツァのアウトサイドシュートの精度が落ち、得点が伸び悩むユタプレップに対し、サイズと身体能力を兼ね備えるコロンバスはキャメロンのリバウンドを起点にトランジションから安定して得点。 ユタプレップはディバンツァの1対1に活路を見出そうとするが、1対1に意識が集中するあまりに視野が狭まり、スティールを奪われダンクを叩き込まれる場面も。 安定して得点を重ねたコロンバスが65-54と2桁リードを築き、ラストクオーターに入った。 ...

U17ワールドカップでUSAが大会7連覇を飾る

イメージ
トルコで開催されたU17ワールドカップ2024。 フル代表のカテゴリーでは、ヨーロッパをはじめとした国々がUSAと互角以上に渡りあう様になって久しいが、U17のカテゴリではUSA代表の独壇場が続く。 2010年にU17ワールドカップが始まって以降、2年に1度開催されるこの大会でUSAは無敗のまま大会6連覇を達成して来た。 今大会においてもUSAの強さは圧倒的で、決勝でもイタリア代表を41点差で一蹴。 サイズと身体能力を兼ね備えたプレーヤーがフルコートプレスを仕掛けるスタイルで、1試合平均64.3得点差という絶望的なまでの差を他国に見せつけ、大会7連覇を飾った。 キャメロン・ブーザーが大会最優秀選手賞を受賞 今大会、チームの大黒柱としてUSAのインサイドを支えたのが、キャメロン・ブーザー。 その名前からも想像が付くかもしれないが、彼の父は元NBAプレーヤーのカルロス・ブーザーだ。 他のポジションと比較すると、今大会のUSAのインサイドは手薄だったが、平均20.1分の出場で20.1得点9.9リバウンドを記録する活躍でペイントエリアを支配。 ディフェンスでも機動力の高さを活かし、平均2.7スティールを記録。リバウンドやスティールから精度の高いロングパスを供給し、USAのアップテンポなチームオフェンスの演出にも貢献した。 ウイングにスターが揃った今大会では、インサイドを中心にプレーしていたが、ハンドリングやアウトサイドシュートにも優れたオールラウンダーで、現代PFのお手本の様なプレーヤーだ。 ブーザーと並んで、今大会のベスト5に選出されたのがウイングプレーヤーのAJ・ディバンツァ。 ※U16アメリカ大会でのハイライト オフェンスでは長い四肢を駆使した切れ味鋭く深いジャブステップから1対1を繰り出し、多彩で力強いステップワークで得点を量産。ハンドリングと視野の広さにも優れ、アシストでも多くのハイライトプレーを生み出した。 ディフェンスでもその恵まれたサイズ、身体能力と秀でたバスケセンスを駆使し、フルコートプレスの1線で対戦相手を苦しめた。 平均20.4分の出場で14.1得点3.9リバウンド4.1アシストを記録し、そのオールラウンドな才能を嫌という程世界に見せつけた。 また、USAからはコア・ピートとタイラン・ストークスが大会の2ndチームに選出され、ブラ...

NBAドラフト2025:そろそろ来年のドラフトの話をしよう

イメージ
2024年のドラフトも終わりましたが、"来年のドラフト予習までがドラフト"という事で、今年も来年のドラフトネタを。と言っても僕が推してる子を押売りするだけだけれど。 一般論ではありますが、来年2025年のドラフト候補には、スケールの大きな未来のスター候補が揃っていると目される。 中でもデューク大に進学したモントバードアカデミーのクーパー・フラッグは早くもドラ1有力候補として日本でも高い知名度を誇る。 ここで書いているプレーヤーはあくまで僕の推し、そしてアメリカ外のプレーヤーはカバー出来ていない事はご留意を。 例の如く徐々に追記していくスタイルです。 クーパー・フラッグ(Cooper Flagg) 所属:デューク大 学年:フレッシュマン 出身:モントバードアカデミー(フロリダ州) 生年月日:2006年12月21日 ポジション:SF/PF 身長:205.7cm ハイライト Z世代のキリレンコ モントバードアカデミーをシーズン無敗のまま実質的な全米制覇に導いたウイング、クーパー・フラッグ。 高校最優秀選手に贈られるゲータレード賞、ネイスミス賞も受賞した、class of 2024(2024年に高校を卒業した学年)のNo1プレーヤーだ。 ゲータレード賞の受賞ページによれば、昨季のスタッツは16.1得点7.6リバウンド3.9アシスト2.7ブロックを記録。スター揃いのモントバードアカデミーの中では、スコアリングリーダーでは無かったが、攻守に質の高いプレーを見せ、チームの勝利に貢献した。 このブログでは何度も書いているが、現時点ではディフェンシブなプレーヤーで、恵まれたサイズと身体能力、適切なポジショニングと高いディフェンス意識から、オンボール、オフボール共に優れたディフェンシブプレーヤーである。 ドライブに対しても恐ろしい機動力でカバーに飛び、ウイングながらに1試合平均2.7ブロックは驚異的。 スコアリングも年々成長を見せており、高い打点から放たれるミッドレンジのターンアラウンドジャンパーは、この先のレベルでも必殺のプレーとなり得る。 進学先のデューク大には、昨季の司令塔であるタイリース・プロクターと成長が期待される2年目ガードのケイレブ・フォスターと得点力の高いプレーヤーが残る。 カレッジでもフラッグにはスコアリングだけで...